ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

中国が消したい歴史、 毛沢東の日本軍へのリーク事件。

f:id:gunjix:20170518153357j:plain

トランプ大統領がイスラエルから入手したシリアに関する機密情報をロシアに漏らしたと言うスキャンダルが発覚した。リーク事件で思い出したが、第2次大戦の最中に、中国建国の父である毛沢東が、事もあろうに敵対していた日本軍へ機密情報をリークした話は、中国の歴史における抗日戦争を戦った毛沢東英雄伝説を覆すほどに衝撃的な出来事だろう。第2次大戦中、抗日戦争を戦った中国は毛沢東が率いる共産党軍と蒋介石が率いる国民党軍の2つの軍隊組織があった。毛沢東は、先ず日本軍と停戦協定を結び、そのあと日本軍と蒋介石の国民軍とを戦わせて消耗させたうえで共産党国家を建設するというシナリオを描き、国民党と抗日戦争で共同戦線を図ろうと蒋介石と行った「国共合作」の情報を日本軍へリークしたのだ。しかも日本軍から情報提供の見返りとして巨額の情報提供料をせしめたというから毛沢東は抜け目がない男であった。この歴史的な政治スキャンダルは、中国研究の第一人者である筑波大学名誉教授遠藤誉氏の著書「毛沢東ー日本軍と共謀した男」に詳しく述べられている。この本を読むと毛沢東の意外な側面つまり「反日」ではなく、むしろ「親日」であったことがよくわかる。第2次世界大戦の終戦から11年後に、かっての日本軍中将であった遠藤三郎氏が毛沢東を表敬訪問した際には、「(過去の)日本軍の侵攻に感謝している」と語った程だ。毛沢東が「反日」でなかった理由は何だったのか。共産党独裁国家を建国できたのは蒋介石の国民党に勝利したからであり、その国民党を疲弊させてくれたのが日本軍という認識で、日本に感謝こそすれ恨みは無いというわけだ。

6歳のままの駄々っ子政治を貫くトランプ大統領はしたたか。

f:id:gunjix:20170517102844j:plain

かってトランプ氏が彼の伝記を執筆したライターに対して「自分は6歳から変わっていない」と冗談交じりで述べたことに、「リーダーとしての資質を疑う」という意見がアメリカで沸き起こったことがある。子供じみた考えで威張り散らし強硬なリーダーシップを試みても長続きはしない、というのがトランプ大統領に対しての大方の意見なのだ。ところがどうだろう、就任してから5か月余りでトランプ大統領は、前大統領オバマ氏より明確なリーダーシップを発揮しているように思える。オバマ氏が甘やかした8年間の間にミサイル発射技術や核開発に目覚ましい進化をあげてきてしまった北朝鮮への制裁はトランプ大統領の戦略で上手く事が運びそうな気配なのだ。つまり、アメリカが北朝鮮を威嚇し、その裏で中国が経済制裁で圧力を掛けるというオバマ前大統領が考えもしなかった中国との二人三脚という巧妙な戦略によって北朝鮮のミサイル開発の中止や核の放棄を迫っている。今日のニュースでアメリカの国連大使が「北朝鮮ICBM大陸間弾道ミサイル)を開発すれば中国が確実に動くだろう」という発言を行った。この発言はトランプ大統領が北朝鮮政策に中国を引き入れた結果の良い兆候が出始めている証左ではないだろうか。我が国の東京都知事のように「何もしないより何かをすべきだ」トランプ大統領の「6歳のままの駄々っ子の知恵」を侮ってはいけないのかも知れない。

Dressshirt(Yシャツ)、Stroller(ベビーカー),Win Win(日本語)は何?

f:id:gunjix:20170516144345j:plain

昔、アメリカの通販サイトeBAYでアロハシャツを買おうとAloha shirtと入力してもショッピングサイトに辿り着けず恥を掻いたことがある。英語ではHawaiianShirt(ハワイアンシャツ)というのが正しい言い方らしい。我々が普段てっきり英語だと思っているコトバが海外ではまるっきり通じないコトバだったという例は結構ある。アロハシャツと同様にYシャツも和製英語なんだとか。あちらではドレスシャツというのが正解らしい。ノートパソコンはラップトップ、つまりLap(膝)のTop(上)で使うPCだからそう呼ばれるのだとか。日常使うシャープペンシルメカニカルペンシル、ホッチキスはステープラーなど我々がてっきり通じると思っている和製英語があちらでは通じないという場面に海外ではしばしば出くわすことがある。和製英語は我が国のひとつの文化なのだから別に恥じることもないだろう。しかし、最近日本のビジネスシーンでもひんぱんに使われるようになったビジネス用語「Win Winの関係」というのは海外と日本では解釈のニュアンスが異なると言う。日本では、ビジネス上の取引で「双方が満足する結果」が得られることと解釈されるのが一般的だが、アメリカのビジネス世界では、相手に損をしたと思わせないビジネステクニックを指して「Win Winの関係」と言うらしい。取引と言うのは一方が得をすれば他方は損をするのが当たり前だが、その損する側の立場に立って、相手が損をしたと思わないようにテクニックを駆使することが「ウィンウィンの関係」という事なのだ。だから、アメリカではこのWin Winという言葉はネガティブな言葉のため日本のように良い意味で用いることは決して無いと言う。さも得意げに「ウィンウィンの関係」とポジティブな言葉として口にしている「知ったかぶり」の日本人を見かけたら、ぜひ本当の意味を教えてあげよう。

「イチローは今シーズン限りでは?」張本氏の引き際の予測は正しい。

f:id:gunjix:20170514191259j:plain

今シーズンMLBの開幕当初から打撃不振を続けるイチロー選手について、球界のご意見番張本氏が例によって厳しい意見を述べた。「イチローどうだろうな?今年いっぱいで辞めるかな」と述べ、その理由として「(打率が)1割ぐらいですからね。彼のプライドからしたらわかりませんよ」と述べた。あるアンケートでは日本のファンの8割が今年中のイチローの引退は無い、という予測結果を出しているが、今シーズンの打撃不振は張本氏の指摘する通り目を覆いたくなるような数値を示している。昨シーズンの開幕4月は30打数10安打だったのに今年4月は27打数でたったの4安打、5月は昨年が57打数18安打、今年5月の半ば迄で18打数4安打、今シーズンの通算打率が1割7分と低迷したままだ。昨年の4月・5月ともに3割以上の成績を残した打撃が今年はわずか1割台、しかも三振の数が多いという年齢からくる動体視力の衰えを明らかに感じさせるイチローの打撃の凋落ぶりを張本氏は問題にしているのだ。MLBで10年連続で3割以上の打撃成績を残し16年間通算でも3割1分3厘という輝かしい打撃成績を残してきたイチローが打撃1割の成績でこのまま選手生活を続けるわけが無い、「彼のプライドが許さないはず」という張本氏の意見はまったくもって正しいと言えるだろう。一方でイチロー本人は「50歳まで現役でプレーしたい」と公言し、日本のファンも「今年限りの引退は無い」と信じている中での張本氏のこうした意見はかなりのブーイングを呼びそうだが、日本で古くから言われる「晩節を穢すなかれ」という言葉や同年代ですでに引退したジーターやロドリゲスと同様に一流選手としてのプライドを保つために、動体視力が衰えたイチロー自身が「引き際の大切さ」について考えるべき時なのかも知れない。

核実験を通告したのに中止した金正恩。やはり中国が恐いのだ。

f:id:gunjix:20170514004951j:plain

北朝鮮政府が4月20日に中国に対して6度目の核実験を通告したにも関わらず、5月半ばになっても実験を強行する気配が無いのは何故なのか。核実験を強行すれば「国境にある鴨緑大橋を封鎖する」と中国側が通告したからだ。北朝鮮は中国への輸出依存度が90%と異常に高く、中国との交易なしでは経済活動が成り立たない状況にある。その大動脈である鴨緑大橋の封鎖と言う厳しい現実を突きつけられて、さすがの金正恩も核実験には踏み切れなかったというわけだ。中国は、すでに北朝鮮の外貨稼ぎの柱だった石炭輸入の差し止めを核実験への制裁措置として実施している。さらに飛行機・船舶・戦車などの燃料である石油の90%を北朝鮮は中国からパイプラインを通じて輸入しているが、6度目の核実験を強行すればこの石油の供給をストップすると中国側は明言している。それに加えて経済活動の大動脈を封鎖するとまで言われれば、さすがの暴君金正恩もあえて核実験を強行することは不可能だと気付いたのに違いない。トランプ大統領が中国の習金平主席を北朝鮮の説得に「非常に努力している」と評価したように、中国はかなりの本気度で北朝鮮への説得にあの手この手で当たっているように思われる。今日のニュースで、北欧ノルウェーでのアメリカとの非公式の協議に出席した北朝鮮の特使が、「トランプ政権と対話の用意がある」とこれまでの非難一辺倒の態度を和らげた発言を行っている。一時はキナ臭い状況だった北朝鮮情勢は果たして和平の方向へ向かうのだろうか。暫くは金正恩の次の出方に注目したい。

ニッポンが、スマホや宇宙開発でパーツしか作れない理由。

f:id:gunjix:20170510184343j:plain

今年の年末を期限とした人類初の「月面無人探査」の国際レースが開催される。厳しい審査で選ばれたアメリカ・日本・イスラエル・インド・国際連合の5チームによるこのレースで優勝が予想されているのが日本のHakuto。このチームを率いるのは日本の月面探査車開発の第一人者東北大学の吉田和哉教授(上の写真)だ。教授は月面探査に他の国々より優れたホイール(車輪)を開発し優勝に自信満々で臨むという。国際的に知られる吉田教授のもとには海外からも多くの学生が研究者として参加し日本の学生たちと技術開発を競っていると言う。その姿を見て教授が面白い事実に気付いた。「日本の学生の考え方はワクにはまろうとする、これに比べて海外から来た学生たちはワクのことなどまったく気にせず自由奔放にやるというスタンスなのです」「日本人はワクにはまるのが上手いから部品開発には向いている」「宇宙船の開発には、全体を構築するインテグレータとしての能力が必要だが、日本の技術者が部品供給だけに甘んじているのはワクにはまったままの考え方だからだ」というのが教授の指摘なのだ。たしかに、世界のスマホを二分するアップルとサムスンのパーツ(部品)は8割以上が日本製だ。日本の部品供給なしでは世の中にスマホは存在しないというのも決してオーバーな表現ではないだろう。しかし、宇宙開発もスマホも日本がトップに立てないのは「木を見て山を見ず」の例え通り小さなワクを取り払って開発プロジェクト全体を構築できる人材がいないという事ではないのだろうか。かっての「技術立国ニッポン」はいま「部品供給ニッポン」へと成り下がってしまっている。その理由として考えられるのは、吉田教授が言うように日本の技術者たちがワクにはまったままの思考しか出来ずシステム全体を見ようとしない事が、その一因では無いだろうか。

上原浩治を「キライと言うより憎んでたよ」、世界一のカブス監督が語る。

 

 

f:id:gunjix:20170430121933j:plain

昨年のワールドシリーズを制覇したカブスの名将マドン監督は、現在カブスの配下選手となった上原浩治投手とはかって敵味方として戦っていた間柄である。その当時を振り返ってマドン監督は上原浩治のピッチングについての印象をこう語っている。「上原が私のチーム相手に登板することは嫌いでは無かった、というよりむしろ憎んでいたという感じだよ。」「彼は打者の(ストライクゾーン)ギリギリの所に高めのボールを投げてくる。すごくフラストレーションが溜ったものだ」カブスに入団した上原を「いまはすぐ近くで彼を注視できる。球速は落ちたけど打者を眩惑させることが良くわかる。」「彼は大舞台に慣れていて萎縮したりしない、ビビったりもしない、我々にとって(上原の獲得は)素晴らしい選択肢だった。」とベタ褒めしている。マドン監督の言葉通り新チームカブスに移籍してからも上原は相変わらず「打者を眩惑する投球」を続けている。「握りはスプリットなのに投げ方はファーストボール(直球)、打者から逃げるように曲がりながら落ちる」と言う恐怖のスプリットと評されるボールや「140キロと遅いスピードなのにキャッチャーのミットからはみ出すほどの回転数がある」というファーストボール(直球)など、メジャーの強打者たちがかって見たことの無い上原の魔球は42歳を越えて未だにまったく衰えを知らない。世界一の野球監督さえ憎み続けたその投球術を駆使してこれから先もメジャーの強打者たちをさらに翻弄し続けてもらいたい。