ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

お騒がせ松居一代自身も気づいてないネット発言の弱点。

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船越英一郎さんとの離婚騒動でおん年60歳の松居一代女史がテレビを始め週刊誌やスポーツ紙で話題をさらい続けて居る。夫婦間のトラブルというプライバシー性の高い話なので芸能レポーターたちは離婚騒動の渦中にある本人たちからの発言が一番の頼りだ。そこで巻き起こっているのが松居一代によるネット旋風である。彼女は60歳にしてSNSをフル活用する能力に恐ろしく長けている。自身のブログで「SNSの時代に生きていることに只々感謝しています」と綴ったほどなのだから。今回の離婚騒動もブログのなかで延々と自分の正当性を主張し、さらにはYouTubeではノーメークで動画に出演し被害者面で訴える、しかもこれだけでは終わらないのだ。さらにTwitterやLineまでも活用して自分の主張をどんどん拡散してゆくという60歳とは思えないハイレベルなネット操作を繰り広げている。自分の正当性をこれでもかとネット上で発信し続ける妻の行為に夫・船越英一郎さんはなす術がないだろう。しかし彼女はこのネットによる情報拡散の方法に重大な弱点があることに気づいていないようだ。個人が書き込むSNSの一方的な情報というものは客観性が無いために信憑性が乏しいという点だ。彼女を熱烈に信じてるファン達は彼女の意見に耳を傾けるかもしれないが客観的な情報が欲しいマスコミはやがては一方的な彼女の発言を聞くことに飽きて取り合わなくなるだろう。松居一代は結局は天に向かってツバを吐くように一方的な発言を続けている60歳のただのバアサンだという世間の出す結論が目に見えている、と言っては彼女に対して失礼過ぎるだろうか(笑)

北朝鮮の核ミサイルに丸裸のニッポン、やられたらやり返せるか。

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とうとうアメリカ本土まで到達する核ミサイルICBMの発射実験まで成功させてしまった北朝鮮。イザ有事の際には多くの米軍基地を抱える我が国も北朝鮮からのミサイル攻撃の対象になることはほぼ間違いなく、俄かに核ミサイルによる日本本土への攻撃がリアルさを増して来ていると言えるだろう。となるとトランプ大統領が言うように自分の身は自分で守るべきであり北朝鮮が核ミサイルで攻撃してくれば日本もそれに対抗できる核ミサイルを前もって準備しておくべきだという話になる。60年前、日本の自衛隊とアメリカ軍との間でアメリカ側から提供される核弾頭を日米共同で保有する話し合いがもたれたことがある。この事実を踏まえて8年前には自衛隊の元航空幕僚長が核ミサイルの「発射権利」を日本が持てるようにアメリカ軍と交渉すべきだ、とミサイル開発を進める北朝鮮への対抗策として提案したことがあった。日本はイザとなれば核兵器開発が可能な技術はあるが、現実に北朝鮮からいつ攻撃されるかわからない現在の状況ではアメリカが保有している核ミサイルをそのまま自衛隊機に搭載し攻撃する方がより現実的な対抗手段になるだろう。核ミサイル攻撃の有事に備えて核を持たないドイツ・イタリア・オランダ・トルコはすでに核ミサイルの共有と攻撃機への搭載についてアメリカ軍と協定を結んでいる。いわゆる「核シェアリング」である。北朝鮮の次々に繰り返されるミサイル発射に手をこまねいているよりもアメリカとの核シェアリングを我が国はNATO諸国に倣って今すぐにでも結ぶべきだろう。協定を結んでおけば、北朝鮮に対して「やられたらやり返すぞ」という「暗黙の抑止効果」が持てる意味でもその効果は大きい筈なのだから。

「徹夜するのがエライと思ってる」、河瀬直美監督の怒り。

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あるテレビ番組を観ていたら、カンヌ映画祭で数々の受賞歴を持つ女性の映画監督河瀬直美さんがゲストで出演していた。司会者から「映画製作の現場で何か怒りたい事ありませんか」という質問に彼女は「徹夜するのがエライと思ってるスタッフが多いという点に怒りを感じている」と話したのだ。彼女はまだ48歳、彼女が仕切る映画製作の現場で今だに「徹夜することがエライ」と思っている製作スタッフが多く存在して居ることにシニア世代の私からすればまさに驚きだった。働き蜂のような人間が多かった半世紀前の我々の時代は「徹夜することがエライ」という馬鹿げた風潮は確かに存在していたが、21世紀の今なお日本人の労働に対するマゾヒステックなこうした考え方が生き永らえて居ることには呆れかえるばかりである。河瀬監督は映画監督としてのいわゆる王道を歩んできた人では無い。大阪の写真専門学校を出てから8ミリカメラで自分で撮った独自性のある映像作品が高く評価されたあと、初めて本格的な35mmカメラで撮った映画がカンヌで新人監督賞を受賞し今では日本を代表する映画監督の一人となったいわば苦労人タイプの映画監督である。彼女が本物の苦労を味わってきた人間だからこそ、「徹夜することがエライ」という我が国に古くから存在する馬鹿馬鹿しい労働慣習について既成概念に囚われずに堂々と批判できるのだ。労働の現場では暗黙の美徳としてこの非効率な「徹夜労働」が賛美され続けて居るニッポン。河瀬監督は「何の成果も上がらない非効率な作業」だと怒りを込めて切って捨てるが、それでもなおこの日本伝統の労働習慣は存在し続け、過剰な深夜労働によって電通の新入女子社員が自殺に追い込まれるような悲劇が生れてしまうというわけなのだ。河瀬監督にはこうした我が国の伝統的な悪弊を女性の視点からいかにナンセンスであるかを彼女の映画作品の中でぜひ問うて欲しい、とふと思った次第である。

また負けた錦織圭。ついに出た英国紙がグランドスラム限界説。

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ウィンブルドン3回戦で過去4戦負けなしだったロベルト・アグート選手にいいところなく負けた錦織圭。イギリスのインデペンデント紙がとうとう「錦織圭グランドスラム限界説」を報じたのだ。「この試合での残酷な真実はケイが毎回フィジカル的な面で苦しんでいることだ」とし「(背が低い)という肉体的な不利は、サービスに象徴されている。さらに度重なる故障はフィジカル的なダメージの蓄積が響いているからだ」と錦織圭の身長178㎝体重75㎏というハンディキャップデータを紹介、小柄さゆえにグランドスラムでの高いレベルを維持する困難さを伝えている。確かにテニス界のトップレベルが並んだ上の写真を見てみれば写真中央の錦織圭が明らかに体力的に劣っていることは一目瞭然だ。トッププレーヤーの中では一番小柄な錦織圭がこの記事が語るようにグランドスラムを制することは果たして無理なのだろうか。彼のコーチであるマイケル・チャンは175㎝と錦織より低い身長でグランドスラムを制しているではないか。また錦織圭より1㎝低い177㎝の身長だったジミー・コナーズもまたグランド・スラム優勝の常連だったではないか。「弱り目に祟り目」の例えではないが今季一度も優勝の無い錦織圭は何をしてもマスコミに叩かれてしまうが彼はまだ27歳、1970年代に40歳に近い年齢で全豪・全英・全米の3つのグランドスラムを制してみせたケン・ローズウォールの例からみれば錦織圭の「グランドスラム限界説」はまだまだ早すぎる話では無かろうか。

また負けた錦織圭。また投げたラケット。試合後の奇妙な冷静さ。

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グランドスラム初制覇を目指して今度こそと臨んだ錦織圭ウィンブルドン大会。しかしまたもや過去に一度も負けたことの無い格下相手にいきなり2セットを先取され第3セットは辛うじて取り返したもののいいところなく3回戦で敗退という結果に終わってしまった。「いい加減にしてくれよ」グランドスラムでの初優勝をいまかいまかと待ち望む日本のファンからはまたタメ息が漏れてくるようなゲーム展開だった。この試合で唯一ゲームを支配した第3セットについて「自分から相手を動かし始めていた。自分から打って行けたときはプレーは良かった。継続するのが難しかった」と述べた。さらに「今季は試合であまり勝っていないので大きな自信が試合の中で生まれてこない。それが思い切りの良さが出てこないところにつながっている。自信がついてくればプレーも変わってくると思う」と冷静に自分を振り返っている。試合直後に冷静に自分を振り返ることが出来る錦織圭オオカミ少年では無いのかもしれない。最近ストレスが溜るとラケットを地面に投げつける錦織圭ウィンブルドンでは一度その素振りを見せながらも思いとどまり、コート背面のシートに向けてラケットを投げつけたのである。伝統のあるウィンブルドンの芝生のコートにラケットを投げつければ「事が大きくなる」そう判断した錦織圭の瞬時の分析力は、今後のグランドスラムでもきっと活かされるに違いない(笑)

貧困からアメリカンドリームを2度もつかんだスターバックス創業者。

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ニューヨーク州ブルックリンの低所得者アパートで育ったハワード・シュルツは大学を出てから職を転々と変え、29歳のある日コーヒーの焙煎をするスターバックス社に入社する。彼は会社にエスプレッソの店舗の経営を提案するが受け入れられず、32歳で退社しエスプレッソの販売店を始める。経営は順調で2年後には彼の事業提案を却下したスターバックス社を買収するまでになり、シアトルの1コーヒーショップだったスターバックスの店舗を全米はおろか世界中に広めて文字通りアメリカンドリームを手に入れたのだ。貧しい生い立ちから巨万の富を手にするまでになったシュルツは2000年に47歳の若さでCEOを退任する。しかし、彼がCEOを譲ったあとにスターバックス社は年々売上を落とし株価も下落の一途となったのだ。見かねたシュルツは8年後にCEOに復帰、いきなり全米7100店舗のスターバックスを一時閉鎖し、社員の再教育を行うという驚きの改革を行ったのだ。さらにはハリケーンで被災したニューオリンズに巨額の資金を投じて1万人を超える店長たちを派遣、ボランティア活動による被災地支援を行った。そしてシュルツがCEOに復帰してたった2年でスターバックス社は何と売上高120億ドル(1兆2000億円)と過去最高の売上を達成するという奇跡を実現したのである。こうして一度きりの人生で2度もアメリカンドリームを手にして見せた男ハワード・シュルツは「(人生で)成功するかどうかは(自分の)物語をいかに語ることが出来るかにかかっている」と述べている。これこそまさに「サクセスストーリー」の金言だろう。

日本だけが無関心。中国政府と闘い末期ガンと闘い釈放された劉暁波氏。

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1989年、中国で共産党独裁政権を批判した民主化運動が起こると当時米国コロンビア大学研究員だった劉暁波(りゅうぎょうは)氏は直ちに帰国して運動に加わり民主化弾圧の象徴である「天安門事件」では知識人のリーダーの一人として学生たちと共にデモに参加した。天安門事件に関わった多くの知識人は事件のあと海外へ亡命したが劉暁波氏は中国に残り中国の民主化を啓蒙し続け2008年に中国政府に「国家転覆」を扇動した罪で拘束され投獄された。この時の裁判で劉暁波氏は「私は将来の自由な中国の誕生への期待に満ち溢れている。自由へと向かう人間の欲求はどんな力でも止められない」と法廷で力強く言い切ったのだ。彼の弾圧に屈しないこうした民主化精神が世界で認められ2010年にノーベル平和賞を受賞したが彼は獄中にあって受賞式に出席できなかった。現在61歳になる劉暁波氏は末期がんのためつい先日中国政府から釈放された。この知らせにアメリカとドイツがすぐさま反応し、彼の治療を中国政府に申し入れ両国のガンの専門医が治療のために中国へ向かうというニュースがあった。中国独裁政権と戦い続けてきた民主化のリーダー劉暁波氏はいわば世界の人々にとって自由主義のヒーローなのだ。さて、我が国の反応はどうだろう。中国観光客の「爆買い」は大きな話題になるが民主化に命を捧げてきたリーダーの救済にはまるで無関心な有り様だ。ここでも世界の国々の中で日本人の「自由の大切さ」について「考える力」がどれだけあるかが問われているのでは無いだろうか。