ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

トヨタがポルシェ不在のルマン24時間レースで初優勝、その価値は?

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2018年ル・マン24時間レースでトヨタハイブリッドカール・マン挑戦18回目で悲願の初優勝を果たした。2位もトヨタ車が入りワンツーフィニッシュとなったトヨタだがレース前の予想では昨年度限りでル・マンから撤退したポルシェ不在のレースであった為にトヨタの圧勝が予想されてはいた。ル・マンではメーカーにハイブリッド車での参戦を義務付けているが一般参加のガソリン車に比べて性能的にハイスピードなため、今回のレースではトヨタ車とガソリン車の間にハンデを設けてトヨタ車が500馬力なのに対してプライベートチームで参加したポルシェやフェラーリなどのガソリン車は700馬力の出力での走行が認められた。こうしたハンデをモノともせず1・2位を独占したトヨタハイブリッドカーは、そのブランド価値をポルシェにより近づけたと言えるだろう。2年前、トヨタのハイブリッドプロジェクトリーダーが「ル・マンで優勝することによって一流企業の仲間入りを果たす」という悲願がとうとう実現できたのだ。かつてマツダが27年前の1991年に1度きりのル・マン優勝をしただけでいまだに世界中から絶大な人気を集め続けているように、トヨタハイブリッドカーの分野で世界中の大きな信頼を得られるに違いない。フェルナンド・アロンソなどワールドチャンピオンの経験を持つドライバーを起用して絶対優勝を狙ったトヨタチーム、今回のル・マンでの優勝によってトヨタハイブリッドの高度な耐久力を世界に向けて証明できたことは間違いない。

「読む力」UPで偏差値35UPし東大合格、そのコツは斜め読み。

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「いくら本を読んでもなぜか身につかない」自覚症状があるかどうかは別にして大抵の人が本を読んだあとにそう感じている場合が殆どではないだろうか。しかし、大学受験を始め社会に出てからも各種の試験で「読解力」を試される場面というのはよくある事だ。そういうイザというときに役に立ちそうな「読む力」をつけるためのアドバイスを書き記した現役東大生のある記事を目にした。彼自身が偏差値35だったのを「読む力」をつけることで70にアップして無事に東大合格を果たしたという。彼の意見では、読む力を身につける方法は大きく分けて2つあるそうだ。一つ目は「書かれている文章の内容を要約できるかどうか」だそうだ。著者が意図しているものは何なのか、意図しているものの論拠は何なのか、をス早く読み取る力を養うことで「読解力」は身につくのだという。二つ目は「ただ素直に読むのではなく文章の中に疑問な点を見つける姿勢」がぜひ必要だという。何の疑問も持たずに文章を鵜呑みにする素直過ぎる読み方では「読解力」は身につかないそうだ。この2つのアドバイスは、言ってみれば素直に文章を味わい楽しむという普段している「読み方」では無くて、「斜に構えて」読んだほうが文章の意図する所や疑問点をハッキリと見つけやすいということを言っているように思われる。つまり受験戦争が加熱し続ける中、のほほんと「読書」してるようでは良い点数は取れないぞ、と言うことらしい。こうした読書法は、シニア世代からして見れば「面白うてやがて悲しき読書かな」である(笑)

 

 

アメリカが減らせという原爆6,000個分のプルトニウムを保有する日本。

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先日、米国NSC国家安全保障会議が日本政府に対して日本が保有しているプルトニウム保有量の削減策を公開するよう要求してきた。現在の日本はプルトニウム量を何と原爆6,000個を作れる47トンも保有しているのだという。その理由はプルトニウムを燃料エネルギーに使う原子力発電が東日本大震災ですべて稼働を停止してしまったからだ。原発停止によって生じたこの大量のプルトニウムを今後も発電エネルギーとして使えないままであればいずれ核兵器開発への転用の恐れもあるというのがアメリカの削減要求のウラに隠された本音なのだ。アメリカと同様に日本のプルトニウムの大量保有を怖れているのが中国である。「日本は核実験無しでスーパーコンピュータを使って核兵器を開発できる能力がある」と日本の持つ高度な技術力を怖れているからだ。第2次大戦で広島・長崎への原爆投下で敗戦した日本。当時の日本はノーベル賞物理学者である湯川秀樹朝永振一郎氏も加わって原爆製造にあと一歩のところで挫折した。その最大の理由が、肝心のプルトニウムの入手が出来なかったためだ。それから73年、有り余るほどのプルトニウム保有している日本の姿を湯川・朝永の二人の博士が見たらどう思うだろうか。政府は保有量の増加を抑制する上限制を導入しアメリカの理解を求めるとしているが大量に保有するプルトニウムを譲渡したり廃棄するとは言っていない。大量に保有するプルトニウムをどう扱ってゆくのか、今後の日本にとっての大きな命題になることは間違いないだろう。

「日本代表を錯覚してはいけない」セルジオ越後氏が説くW杯観戦の仕方。

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いよいよW杯ロシア大会が始まった。最初のゲームはロシア対サウジアラビアで5−0でロシアが勝利した。日本代表のゲームを観戦する心の準備として、サッカー評論家のセルジオ越後氏がつい先日の講演会で「日本代表(の実力)を錯覚してはならない」と語った話が参考になりそうだ。「W杯は一発勝負で何が起こるかわからない、と言われているが実際は一発勝負ではなく3試合をやるのです」と運ではなく実力による勝負の場だと強調した。「前回のブラジル大会ではアジアからの出場国は1勝もできなかった。日本はアジアの国であることを忘れてはいけません」6大会連続の出場を果たした日本を「他の国より強くなったと錯覚してしまうのはいけないことです」「日本のマスコミはビッグ3と(本田・香川・岡崎)選手をもてはやしますがポッド4(実力最下位ランク)のチームに(世界に通じる)ビッグな選手が本当に居るのでしょうか?」なるほどポッド4といえばロシアに一方的に敗れたサウジアラビアもポッド4ランクのチームだ。そのサウジアラビアにさえアジア最終予選で負けている日本代表。辛口のセルジオ越後氏の意見を聞いていれば日本代表が「奇跡」を起こすことは実力から言って土台無理な話になるが、氏は「弱いチームが強いチームに勝つためには11人が引いて守る戦いが必要だ」と説いている。確かに、下手に欲を見せるゲームよりも実力で世界に劣るチームであることを自覚した「守り」のゲーム展開で失点を抑えれば日本にもひよっとして勝機が訪れるかもしれない。まずはグループリーグ突破のために勝ち点3を取れることを祈りたい。

 

CATSの「メモリー」、ノーベル賞作家がボツにした詞のリメイクだった。

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ブロードウェイ・ミュージカルで大ヒットしたミュージカルCATS。そのストウリーの原作はイギリスの高名な詩人でありノーベル文学賞を受賞したT.S.エリオットである。エリオットが子供向けに書いた詩集「キャッツ:ポッサムおじさんの猫とつき合う方法」という作品のストウリーを忠実になぞったこの猫を主人公にしたミュージカル、エリオットの子供向けの詩集の原作には、ミュージカルCATSの中で重要な役割を担っている娼婦猫グリザベラは登場していない。どうやら子供向けの詩集ということで作者のエリオットが娼婦猫グリザベラを削除してしまったらしいのだ。しかしミュージカルCATSの中には娼婦猫グリザベラが復活して登場し、そのグリザベラが歌う「メモリー」もまたT.S.エリオットの原詞をアレンジしてラストシーンで初めて歌われたものだった。ミュージカルの中にエリオットの描いた「娼婦猫」と「メモリーの歌」が復活した理由は、T.S.エリオットの死後、ミュージカルCATSの作曲家ロイド・ウェバーがエリオットの未亡人から「娼婦猫グリザベイラ」と題した7〜8行のエリオットが残した詩を渡されたためだった。この原詞をCATSの演出家がアレンジして名曲「メモリー」が誕生したというわけだ。ミュージカルの最後の場面で「明日を見つめ前向きな姿勢で生きてゆこう」と歌う娼婦猫グリザベラ、朗々とそして切々と聴く人の心に響いてくるグリザベラが歌う「メモリー」、20世紀を代表する名曲のひとつと言っても過言ではないだろう。

 

罵倒したデニーロにトランプ氏が自慢したのは好景気。北朝鮮では無い。

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先日、トニー賞の授賞式会場でアメリカの大物俳優ロバート・デニーロトランプ大統領を「Fuck Trump!」(トランプのクソ野郎)と放送禁止用語を繰り返し叫んで聴衆の大喝采を浴びたニュースは、トランプ大統領の歴史的な大偉業とされた米朝会談の直前の出来事だった。トランプ大統領もさすがにすぐに反論のツィッターをする時間もなく、帰国したあとにようやくデニーロへの反論をツィートした。完全なる核廃絶については何の成果も得られずに終了した米朝会談は、トランプ氏の単なる「政治ショー」の場に終わったとアメリカのマスコミが批判する中、それを裏付けるようなトランプ氏のデニーロへの反論ツィートだったのだ。「デニーロはIQが低い」に始まって「彼はきっとこれまでに(私の力で)経済が最も良く、雇用も史上最高で、たくさんの企業(投資)が米国に注ぎ込むように戻っていることを知らないんだ」と書き込んだ。米朝会談から戻ってすぐに行ったこの反論ツィートのなかに歴史的な偉業を成し遂げた米朝会談についての自慢話は1行も入っていないのだ。今回の歴史的な初の米朝会談の場で、金正恩が求めていた「体制の保証」と敵対的な「米韓軍事演習の中止」をあっさりと認めてしまったトランプ大統領こそ、ロバート・デニーロでは無しに自分自身が「IQが低い」人物であることを証明した事には無らないだろうか。これからの米朝間の核廃絶交渉の「前途多難」が思いやられてならない。

 

自国では売れない電子タバコを世界中に売りまくるIQOSに良心はあるか。

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禁煙運動が高まりを見せてる中、3年前にアメリカのタバコ会社フィリップ・モリスが発売した電子タバコIQOS。紙巻たばこに変わる画期的な商品として世界中の愛煙家から認められて、急速に普及した。現在では世界30カ国で販売され、その勢いは留まることを知らない(上図参照)電子タバコブームの文字通りの火付け役となったアメリカのフィリップ・モリス社。お膝元のアメリカでもさぞかし大ヒット商品になっているはず、と思ってその売上高を調べてみたら何とアメリカでのIQOSの販売数はゼロ。そんなバカな、と思われるが実はアメリカでは電子タバコの有害性が指摘されているため米食品医薬品局(FDA)がフィリップ・モリス社の販売許可願いを3年前から拒み続けていたからだ。そして今年になって米食品医薬品局はモリス社に対して人体に有害の恐れがあるとしてIQOSのアメリカ国内での「販売不可」を言い渡した。フィリップ・モリス社は、それでもイタリアでドイツでそしてアジアの日本では電子タバコIQOSが売れまくっている、と世界中に宣伝を続けて居て、肝腎なお膝元アメリカでは販売できない商品であることはしっかりと口をつぐんだままなのだ。IQOSが火付け役となった電子タバコの一大ブーム。最近では成分の中に大量に含まれるエアロゾルが「発がん性のリスクが有る」と日本の医学界からも指摘されている。アメリカではすでに国家を挙げて発売を禁止した電子タバコアメリカのタバコ会社が我が国に仕掛けた電子タバコの一大ブーム。今から178年前にイギリスが中国に仕掛けた「アヘン戦争」を思い出しませんか?