ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「私はアナ・ウインターよ」と言い放って「プラダを着た悪魔」になった。

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トレードマークのボブカットヘアにサングラスのアナ・ウインター⬆は、世界一のファッション雑誌VOGUEの編集長を68歳の今日に至るまで30年間も努めている。ファッショントレンドに対するその鋭い視点は、時には冷酷とも受け取られて「氷の女」とも評されている彼女。映画「プラダを着た悪魔」の主人公そのものだとウワサされた。彼女はそれを強く否定し激怒したがこの映画の原作小説を書いたのは、アナのアシスタントだった女性ローレン・ワイズバーガーだ。アナ・ウインターのモデル否定に対してローレンは「派手な服を持ち、口先だけの浅はかな苦々しい女性はそう多くはない」とアナを「プラダを着た悪魔」に例えたことを暗に示唆しているのだ。まさに「口は災いのもと」アナ・ウインターの「悪魔ぶり」を示す過去の「語録」の多くがファッション界では語り草になっている。VOGUEの初めての入社面接で「どんな仕事をしたいか」と編集長に尋ねられた若かりし頃のアナが「あなたの仕事に就きたい」といって初めは不採用にされた話、世界的トップモデルを表紙に採用しなかった理由を尋ねられると「私はアナ・ウインターよ」と答えた話、「私は成り上がるために女性であることを利用して上り詰めた」「私が嫌いなのは優柔不断、私は私が話していること決定することを正確にわかっている」など「プラダを着た悪魔」にふさわしい尖った発言の数々で有名になった彼女。68歳とは思えないそのスタイルとセンスの良い着こなし、アナ・ウインターが何歳までVOGUE編集長の座に君臨し続けるのか興味深い。

ソユーズ宇宙飛行士が緊急脱出、ZOZO前澤社長の月旅行のリスク度は?

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30年以上も死亡事故を起こしていないロシアの宇宙船ソユーズが打ち上げに失敗、乗っていたアメリカとロシアの宇宙飛行士2人が緊急脱出装置を使って助かったというニュースには驚きの声が広がった。宇宙開発技術では世界一を誇るロシアの宇宙船でもこんな事故を起こしてしまうものかと不安になるが、つい先日、月への周回旅行を大々的に発表したZOZOタウンの前澤社長が乗船予定の宇宙船スペースX社のファルコンヘビーの安全性はどうなのだろうか?今年の2月このファルコンヘビーの1号機が打ち上げに成功する前、スペースX社のCEOイーロン・マスク氏は、発射直前のインタビューで「身がすくむほどの恐怖」と語っているのだ。1号機の発射はなんとか無事に成功したものの回収予定だったブースター(宇宙軌道に乗せる推進装置)3基のうち1基が海の藻屑と消えている。さらに前澤社長のクルーが乗り込む宇宙船「クルー・ドラゴン」はまだ完成までにはほど遠い段階だ。記者会見でイーロン・マスク氏は「あなた自身は月へ行かないのか」と質問されて急に口ごもってしまい、前澤社長から「一緒に行こうよ」と促されるシーンがあったが、彼自身このプロジェクトのリスクを恐れているのが見え見えだった。当然のことながら宇宙船ファルコンヘビーの打ち上げはNASAの管理下のもとに行われるのだが、NASAがかつて打ち上げていた宇宙船スペースシャトルは今回事故を起こしたロシアのソユーズと違って7名もの死亡事故を起こしているのだ。32年前の発射から73秒後に起こったチャレンジャー号の大爆発はテレビ画面で見ていても恐怖を憶えたことが甦る。打ち上げ責任者のイーロン・マスク氏が「身がすくむほどの恐怖」を感じるという宇宙船発射事故、民間人初の月周遊旅行に有頂天のZOZO前澤社長にはそれなりの「覚悟」はあるのだろうか。

 

撮ったど〜!ナゾの画家バンクシーの「顔写真」。

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イギリスの絵画オークション会場で先週1億5千万円で落札された絵画が落札直後に絵が勝手に動き出し内部に仕込まれたシュレッダーによって裁断されてしまった事件が大きな話題となった。ところが落札者は事件から1週間後に1億5千万円での買い入れを承諾したという。購入した女性は「裁断された瞬間はショックを受けたが徐々に自分がアートの歴史を手に入れたことに気付いた」からだと言う。このイタズラを仕掛けたのが絵画を描いた本人バンクシーだった。彼はメトロポリタン美術館や他の有名美術館に無断で自分の絵を展示したり勝手にビルの壁画を描いたりディズニーランドの遊具に人形を乗せたりで知名度を上げてきた「イタズラこそ芸術だ」を実践している神出鬼没の芸術テロリストなのだ。バンクシーは正体を決して明かさず「ナゾの芸術家」としても知られるが4年前に「イタズラ描きの最中に逮捕」というニュースが彼の顔写真付きで報じられ(上の写真)皆が「これがバンクシーの顔なのか」と思ったのもつかの間、このニュースさえ彼のイタズラによるフェイクニュースであることが後で判明したのだ。これだけのイタズラの限りを尽くして知名度を上げ続ける芸術家バンクシー。今回のオークション会場の絵画裁断によって彼の名前はさらに世界的に有名になった。裁断された絵画を1億5千万円で購入した女性は、本人が言うように「あたらしいアートの歴史を手に入れた」ことに間違いは無いのかもしれない。

ユニクロ社長は本田宗一郎氏をマネられなかった。息子2人を取締役に。

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「後継者の世襲は絶対にない」と公言していたユニクロ創業者の柳井社長が2人の息子を取締に加えると発表した。日本のファストファッションのパイオニアであり売上高でスペインのZARA、スェーデンのH&M、アメリカのGAPに肩を並べる世界に通用するニッポン発のブランドUNIQLOを作り上げた柳井社長の経営手腕は素晴らしいが、「世襲はしない」というこれまでの言葉とは裏腹に手のひらを見事に返しての「同族経営」宣言だ。かつて世界一流の自動車メーカー「HONDA」を創業し育て上げた本田宗一郎氏は会社を同族経営にすることを嫌い「役員の子は採用しない」方針を貫き、創業の頃から苦楽を共にしてきた自分の実弟でさえ退社させてしまった話は有名だ。さらに「ホンダと言う社名は失敗だった。会社はあくまで株式会社であって本多家の持ち物ではないのだから」というその公私を分ける徹底ぶり。「世襲は絶対ない」という日頃からの口癖をあっさりと翻したユニクロ創業者柳井社長には本田宗一郎氏ほどの造詣の深い「愛社精神」はどうやら持ち合わせて無いようだ。というより、柳井氏自身が父親が経営していた衣料品販売会社に入社し後に経営を引き継ぐというまことに安易な「同族経営」が経営者としてのスタートだったのだから、息子二人にユニクロの経営を継がせようとこれまた安易に考えたのはごく自然な成り行きなのかもしれない。

巨人時代のジャイアント馬場は大谷翔平のような豪腕投手だった。

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プロレスラーとして有名だった故・ジャイアント馬場選手は、プロ野球読売巨人軍の元投手だったことは周知の事実だ。しかし、彼がプロ野球の世界でどれだけの活躍をしていたかについてはあまり知られていない。巨人軍に高校を中退して17歳で入団、5年間在籍しそのほとんどが2軍暮らしで1軍での登板がわずか3試合だったためにその実力がどれだけ凄い投手だったかを知る人は少ない。2軍に入団して2年目の19歳で12勝1敗、20歳で13勝2敗の好成績を収め2年連続の最優秀投手に選ばれ、さらに21歳で10連勝を記録してやはり3年連続の最優秀投手に選ばれている。防御率でも1.28を記録、世界のホームラン王「王選手」が59年に巨人に入団したとき「入団していきなり馬場さんの球を打たされたが1本も打てなかった。長身から投げ下ろす重いスピードボールに、これがプロの球なんだな」と驚いたという。これほどの豪腕投手である馬場投手を巨人軍はなぜ2軍暮らしにさせたままだったのか?その理由は当時の2軍は独立採算制のため2軍の看板スターだった馬場投手を1軍に昇格させてしまうと観客収入が減る恐れがあり、2mを超える大男の馬場投手を「客寄せパンダ」としていつまでも2軍で使い続けたかった為だったと言う。それでも1軍での登板記録が3試合あり、1軍での防御率も1.29と馬場投手はここでも豪腕の実力を見せつけている。しかし3年連続の最優秀投手のシーズン後に風呂場で転倒し左手が効かなくなった為に22歳の若さで馬場投手はプロ野球をあきらめプロレスラーとしての第2の人生をスタートさせたというわけだ。長身の投手といえば193㎝の大谷翔平の豪腕がすぐ思い浮かぶが身長209㎝の大男ジャイアント馬場が投手としても大谷翔平に負けず劣らずの豪腕の持ち主であり22歳の時に風呂場で転倒しなかったらプロ野球史に残る偉大な投手になっていたかもしれない。

1000年に1度の偶然(あなたの年齢)+(生まれた西暦)=2018になる。

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いま、海外のSNSで(あなたの年齢)+(生まれた年の西暦)=2018になる1,000年に1度の偶然が起っている、という「数式」(上の写真)が拡散中だ。あなたもぜひこの不思議な現象をさっそく試してみては?と言う前にこのシンプルな数式にすでに興味を持ってしまっているあなたはフェイクニュースにひっかかりやすい性格の人間だという事になる(笑)老いも若きもこの数式にあてはめてみれば答えが同じ2018になるのは当たり前の話。お笑い芸人がヒットさせた(右足を出して)(左足を出す)と=歩ける」というあの「あたりまえ体操」と同じユーモアフェイクなのだ。世界的なデマの検証サイトSnopesもこのフェイク情報を取り上げ「この計算式で答えを間違えるのは今年の誕生日がまだ来てない人だけだ」と解説し昨年も世界中のSNS上に出回ったこの計算式に引っかからないよう注意を呼びかけている。米国のオンライン学術誌PLOS ONEが「どんな人がフェイクニュースに引っかかりやすいのか」を1,000人を対象にして調べた所「自分の直感力に頼る人」という結果が出たという。そう、「1,000年に1度の偶然」という言葉に直感力で惹かれてしまったあなたこそが一番危ないのだ(笑)ニュースを信じる前に冷静にそして「客観的」に本当かどうかの「裏取り」をする習慣を持つ事がフェイクニュースに引っかからない懸命な予防策だということをしっかりと頭に入れておきたいものだ(笑)

 

どこが差別なの?野球解説者がヤンキース田中投手にChinkと発言。

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MLB地区シリーズの対レッドソックス戦で好投したヤンキース田中将大投手、4回裏の制球に苦しんでいた場面でテレビ解説のロン・ダーリング氏が「差別的な表現を使った」とSNS上に批判の声が殺到した。その言葉とはA little chink in the armor for tanaka hereという表現を指すのだが英語に疎い日本人(私)にはどの部分が差別表現なのかさっぱりわからない。このフレーズを直訳すると「田中投手の鎧(よろい)に小さいほころびが出た」という事になるのだろうが、この中でダーリング氏が使ったchink in the armor(よろいのほころび)という古い慣用句に含まれるchink(ほころび)というワードが問題視されたのだ。ほころび=「狭い割れ目」を意味する言葉なのだが昔のアメリカ社会では「狭い割れ目」=中国人の細い目を表わした侮蔑語とされているのだ。つまりchink=「細い眼」をした田中投手がボールコントロールに苦しんでいる状況をダーリング氏が暗に伝えようとしてchink in the armor(よろいのほころび)の慣用句を使ったんだと田中ファンが思い込んでの猛抗議だったのかもしれない。そう言えば昨年ダルビッシュ投手を自分の目尻を指で吊り上げて細い目を表現し「中国野郎」と罵ったとして1ヶ月の出場停止に追い込まれたグリエル選手の一件が思い出される。どうやらアメリカ社会には「細い目」というアジア人にとっての「特長」をあからさまに口に出して言ってはいけないという「青い目」流のマナーが存在しているようだ。しかし日本人を含めアジア人が、欧米人の白人に対して「劣等感」を抱いているのは「細い目」より「背が低い」事の方が一般的では無いだろうか。