ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

死ぬのを待ってる。

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テレビで「ダーツの旅」という番組を観ていたら、面白いお婆さんに出会った。この番組は、日本地図を的にしてダーツの矢を放ち、矢が当たった地域を訪問してそこで暮らす人々にインタビューするという内容だが、なぜか毎回ダーツの矢は僻地の村にあたり、そこで暮らすお年寄りとの会話のやりとりの面白さで視聴者を笑わせるという構成になっている。その中である村の庭先で談笑するお婆さん達に番組スタッフがお決まりのセリフで問いかける。「いま、皆さんで何をなさっていたのですか?」すると、その中のひとりのお婆さんが「死ぬのを待っているの(笑)」と答えたのだ。質問した側はそのキツイ答えは聞き流して、同じ質問を反復し、「みんなで茶飲み話の最中だった」という答えを引き出したのだが、「死ぬのを待っている」という、最初の答えに私は唸らせられた。例え冗談でも他人に言ってはいけない、暗黙の事実、80を過ぎたらまさにほとんどのお年寄りは「死ぬのを待っている」日々なのであるが、それを笑いながら言い放つそのお婆さんのバイタリティは何とも素晴らしい。そう、人生をすでに折り返した我々としては、「死ぬのを待っている」これからの状態を明るい気分で日々暮らせるのか、そして心の健康状態を保つために、ライフスタイルはどうあるべきなのか、この発言をしたお婆さんの笑顔の中にヒントは隠されている、そう思えるのだけれど・・・