ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「わからない」「覚えてない」石原氏は、「知事報酬」を当然返すべきだ。

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小池都知事が記者会見で、豊洲市場の地下空間問題で、建設当時の知事であった石原慎太郎氏に質問状を送り、それに対する石原氏からの回答が「記憶にない」「わからない」などすべての返答が回答らしいものになってないことを明かした。小池知事は、「作家でもあり長きにわたり都知事を務めた大変に名誉のある方なのだからそれを汚すような対応はいかがなものか」と遠回しに高齢の石原氏に「晩節を汚すべきではない」と迫っているように見えた。質問書にまったく意味をなさない回答をしたことには、実は伏線がある。豊洲の問題が発覚したあとの取材攻勢に辟易した石原氏は、報道各社に釈明・謝罪の文書を送付していた。そのなかに「間もなく84歳になる年齢の影響もあり、記憶が薄れ、勘違いすることもある」と先回りした弁明を記しているのだ。その文書には「在任中に起こった事態に責任を痛感している」とも記されている。かって小説「太陽の季節」で青春のヒーローだった石原氏もすでに84歳を迎える、歴代の都知事の中では傑出した手腕を発揮したのは衆目の一致するところだ。しかし石原氏にはもう時間が無い、結論を急ごう。晩節を汚さぬためには、豊洲問題の起きた時点から退任するまでの知事報酬をそっくり返金すべきだ。彼の言う「責任を痛感」してるのであれば、この報酬の返還こそが具体的で形に見える責任の取り方ではないのか。返金したあとは報道各社に対して責任を果たした事を理由に「あとは知らぬ存ぜぬ」で構わない。短い残りの人生を本業である作家生活に勤しめば良い。