ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「やっちゃえ」では済まない自動運転。Googleカーが事故った11件とは。

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矢沢栄吉がハンドルから両手を離しながら「やっちゃえ日産」とつぶやく自動運転の将来へ夢を託したテレビCMがあるが、クルマ社会がこぞってその方向へ向かおうとしていた矢先、自動運転の未来に黄信号を点すようなGoogleカーの衝突事故報告が話題になった。その報告の中身をみると、自動運転による走行距離の合計は試運転開始から6年間で270万㎞、この距離の中で11件の衝突事故が発生したという。つまり24万㎞で1件の事故発生率である。その事故の内訳は、信号待ちをしていて追突されたのが7件、クルマの側面を擦られたのが2件、信号無視のクルマに当てられたのが1件その他1件となっている。これらの事故について、Googleは「事故はすべて軽微なものであり、有人運転よりもはるかに少ない事故件数である」という発表を行った。しかしこの報告に反論する形で、自動運転と有人運転の場合の事故率を比較してみたら自動運転のGoogleカーの事故率は24万㎞で1件だが有人運転の場合は72万㎞に1件であり、自動運転の場合、有人運転に比べて実に約3倍の事故率の高さになる、という報告が出されたのである。Googleカーには、360°を監視出来るカメラやセンサーを搭載し、つねに道路と周囲を注意しながら走行しているので安全だという主張をGoogleは繰り返すが、現実には試運転期間の6年間で有人運転の3倍もの交通事故を起こしてしまっているという事実。ドライバーであれば一瞬ヒヤリとした経験を誰でも持っているが、こんな場合ハンドルを握っている人の「咄嗟の機転」によって事故になることを未然に防いでいる。Googleカーに搭載されている人口知能には、どうやらこの「咄嗟の機転」というワードは組み込まれていないようだ。クルマ社会が安全安心な自動運転の時代を迎える未来までは、あまりにも遠い道のりである。