ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

2か月前、リオ五輪の安倍マリオ、その後の世界の反応はどうだろう?

f:id:gunjix:20161025134908j:plain

2か月前、リオ五輪の閉会式にスーパーマリオのコスプレで登場し話題になった安倍首相。当時は世界中から絶賛するツィートが溢れ返ったが、果たして国を挙げてのニッポンアニメ礼賛は世界中にホントウに通用しているのだろうか。日本政府がクールジャパン政策として重要と位置づける日本アニメやコミックの世界市場での実態はどうなっているのだろうか。JETRO(日本貿易振興法人)の調べでは2002年のアメリカ国内での日本アニメの市場規模は日本円で428億円あったのがそれから10年後の2012年には217億円と次第にその市場規模が縮小傾向にあるという。また、総務省の調査データによると日本アニメの海外への販売金額は2011年度で85億円と発表されている。これに比べて世界的にヒットしたディズニーアニメの売り上げを見てみると「トイストーリー」の興行収入は日本円換算で1,063億円、「アナと雪の女王」は1,279億円を世界中から稼いでいる。ドラえもんハローキティなどの日本アニメが束になって海外で稼いだ1年分の売り上げ217億円の何と5倍以上を1作品だけでディズニーは売り上げている。さて、スーパーマリオのコスプレを悦に入って喜んだ安倍さんはこの実状をご存じなのだろうか。日本アニメが海外でもっと売れるようにするためには、本腰を入れた戦略が今こそ必要だろう。アニメ関連企業まかせではこれ以上の拡大は望めない。マスコミでひんぱんに取り上げられている上辺だけの日本アニメ人気に満足していてはいつまでたってもディズニーの後塵を拝する結果になってしまうだろう。世界中で「アナ雪」をしのぐメガヒット作品を日本が送り出すためにどういった実行プランが必要なのかを国家レベルで真剣に考える必要がある。そうしなければ、阿部マリオは、オリンピックの座興にしか過ぎなかったと、世界中から笑いものにされてしまうことだろう。