ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

のこのこ出てきたボブディラン、ホッとした茶番好きのノーベル賞委員会。

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ボブ・ディランが今週スウェーデン・アカデミーに直接電話をして「もちろん受賞を受け入れます。大変光栄です」とノーベル賞の受入れを、自分の口から伝えたという。16日間の沈思黙考の末の彼のようやくの決断だった。フランスの哲学者サルトルのような筋を通した受賞辞退とはならなかった。反骨のロックンローラー衰えたり、である。しかし、そもそもノーベル賞そのものが茶番の舞台であることは過去の受賞者を見てみればよくわかる。最大の核保有国の大統領が次々と受賞するノーベル平和賞、物理学賞では広島・長崎に落とされた原爆開発マンハッタン計画に携わっていた多くの科学者たちもノーベル賞を次々と受賞できたという過去がある。こうして見れば、ドラッグ漬けの人生を送ってきたボブ・ディランの受賞など可愛いものだ。そのうえ、ボブ・ディランは過去の人生を恥じて16日間もの間悩みに悩んだという人間味のある男である。老いたりとはいえロックンローラーとしての立派な矜持を示してくれた。こうなれば、彼のノーベル賞受賞に喜んで拍手を送ってあげたい。ところで茶番好きのノーベル賞委員会、我らがニッポンが誇る大衆小説家村上春樹をいつまで待たせるつもりなんだ!!