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ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

老人はお金を使わないはウソ。「オレオレ詐欺」に500億円手渡してる。

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つい半年前の話だが、経済のスペシャリストを自認する麻生副総理がわが国の個人金融資産が1700兆円あることについて愚痴を漏らした。この膨大な金額の中心を占めるのはお年寄り層だというが、麻生氏は「貯めたままでどうする気なのか?お金は貯めるものではなく使って回すものだ」と力説した。デフレ脱却が思うように進まない苛立ちからの発言だろうが、彼の見解は間違っている。警視庁の昨年度の集計によれば老人たちは「オレオレ詐欺」に1年間で500億円以上も手渡しているという事実を麻生氏はご存じないようだ。同じ老人世代の私が常々驚かされているのは「オレオレ詐欺」に老人がいとも簡単に犯人へ手渡してしまうその金額の多さである。1000万・2000万円は当たり前、最高で5億円を超える金額を手渡したお年寄りまで居るという。極論かも知れないが、要するに被害にあった老人たちは「自分の日常生活には必要ではないお金」だから見ず知らずの他人にあっさりと手渡してしまうのだろう。常識的に考えれば、どんな事情があるにせよ可愛い孫や子供のために用意した大切な1000万円を見ず知らずの他人などにあっさりと託したりするものだろうか。そう、麻生氏は老人に大金を使わせたいと思うのなら年間500億円もの現金を老人たちから引き出させている「オレオレ詐欺」師達の手口を参考にすればいい。つまり犯人達は、老人からお金を引き出すために子供や孫を武器として利用する。同じ様に老人に多額のお金を使わせたいと政府が考えるなら同じように子供や孫を武器にした何らかの工夫が必要だろう。例えば子供たちの相続税節税のために賃貸用マンションを買ってもらうとか、孫の教育資金のための債権を発行して買ってもらうとか、詐欺師達よりは恐らく頭が良いはずのエリート官僚が知恵を絞ってみてはどうだろう。老人たちは自分のためには使わなくても息子や娘そして孫のためとなれば気前よく1000万円~2000万円をポンと出すことは年間15000人もの老人が詐欺被害にあってる事実によって証明された。こうしたことを踏まえて、老人の財布のひもが緩むような施策に政府が本気で取り組まなければ、眠ったままの金融資産1700兆円は「オレオレ詐欺」の犯人達に支払われる500億円を除いては依然として銀行に眠ったままになるだろう。