ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

玄関でクツを脱ぐ日本人。いま世界中の人々がマネし始めた。

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10年以上前の話だが、以前から知り合いのアメリカ人女性が休暇で日本へやってきた母親を紹介してくれるため我が家に訪れて来た時、玄関ドアを入るなりその母親が土足のままでリビングまで入り込んできた。娘がそれを見てあわてて母親の靴を脱がせたのだが、現在でもアメリカでは家に上がるのに土足のままなのだろうかと色々調べてみたら、アメリカでも現在は玄関で靴を脱ぐ家が増えて居るそうだ。アジアの国々でもほとんどが玄関で靴を脱ぐ、ミャンマーヤンゴンで訪ねた豪邸でも靴を脱いでから客間に通された。ヨーロッパでも靴を脱いでから室内に入る家が増え今やフランスでは70%以上の家庭が土足厳禁だそうだ。やはり昔パリの街を歩いて犬の糞だらけの光景に驚いた記憶があるが、現在のパリでは外出先から戻ったらやはり衛生上の観点からこの靴を脱ぐという習慣が広まったのだという。雪が降る北国の国々、カナダやノルウェーなどの北欧の国々も外から帰ったら室内履きに履き替える習慣がある。昔は、外国人の「ニッポン旅行記」にしばしば登場した玄関で靴を脱ぐという日本独特の奇妙な風習がいま、世界中でスタンダード化しているという話は室内の清潔を重んじる日本人として溜飲が下がる思いがする。世界がどんどん狭くなりつつある現代社会では、海外で見聞した良い習慣は積極的に取り入れ自分たちの暮らしを快適なものへと変えてゆこうとする風潮は今後ますます増えてゆくことだろう。我々日本人も玄関で靴を脱ぐ習慣をただ自慢に思うだけでなく、逆に世界の国々を訪れ見聞した良い生活習慣は日本の暮らしの中に積極的に取り入れることが肝要な事と思われる。