ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

APAホテル社長が「言論の自由」の意味を中国人に教えてあげた。

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日本全国にホテルチェーンを展開している「アパホテル」がホテルの客室に「第二次世界大戦中の日本人による南京大虐殺は中国のでっち上げであり存在しなかった」、という主張を述べた「ザ・リアルヒストリー・オブ・ジャパン」という書籍を配置していることについて、客室でこれを見た中国人観光客が中国国内のSNSにこの書籍の動画を投稿し中国国内のネットで大騒ぎになった。「日本に行ったらアパホテルには泊まるな」「アパホテルの中国進出は許さない」など批判的な書き込みが殺到、中国政府も「日本政府はこういう誤報を流す業者を指導せよ」とコメントした。こういう騒ぎが起こると、日本の企業は損害が拡大するのを怖れてすぐに謝罪し、騒ぎの元をすぐに引っ込めてしまうのだが、アパホテルの対応は見事だった。自社の公式サイトで正々堂々と企業としての考え方を発表したのである。「異なる立場の方から批判されたとしても本書籍を客室から撤去することは考えておりません」と宣言した後に「日本では言論の自由が保障されており、一方的な圧力によって主張を撤回することは許されないと考えます」と結んでいる。もちろん、アパホテルからのこの回答は「言論の自由の無い」中国では絶対読むことはできないのだが、せめて日本を訪れる中国人はアパホテルが訴える「言論の自由」とは何かを十分に理解すべきだろう。そして、言論が統制されたままの共産党独裁国家である中国を言論の自由が保障される国へと変えるためにはアパホテルの客室の書籍の内容をネットで密告するようなつまらぬことは止めたほうが良い。そしてあの天安門事件で戦車の前に立ちはだかった若者のように今こそ勇気をもってネット上で「言論の自由」を獲得するために中国国民は一致団結し立ち上がったらどうなんだ、と彼らに檄を飛ばしてやりたい。