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ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

150年前、ラップにソックリのしゃべり歌が日本で流行ってた。

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体でリズムを取りながら喋るように歌うラップミュージックが日本の若者の間で大ブームだ。またアメリカの「猿マネ」に過ぎないのではないかと思っていたら、韻を踏みながら喋るように歌うという歌唱方法は実は日本でも150年も前から「流行歌」として存在していたことを発見した。150年以上前の江戸や大阪の市中に沢山居たとされる物乞い僧が時代を風刺するセリフを三味線や太鼓の音に合わせて喋るように歌いながら歩いた「あほだら経」という歌唱法が日本語ラップの起源と言われている。この「あほだら経」をYouTubeで検索し聞いてみると、どこかで聞き覚えのある節回しなのだ。その韻を踏んだ喋り口調の歌い方は日本のラップミュージックの元祖と称されている歌手「吉幾三」が歌って大ヒットした「俺ら東京さいぐだ」の歌い方にそっくりなのである。「吉幾三」は、この歌はあくまでもアメリカのラップミュージックをヒントにオリジナルで作詞作曲したものだというのだが、その歌唱法が日本語ラップの元祖である「あほだら経」に酷似しているのは果たして偶然なんだろうか。70年代のニューヨークのストリートミュージシャンの黒人たちが始めたとされるラップミュージックと150年前のニッポンで始まった「あほだら経」の歌唱法との偶然の一致は、歌というものが持つメッセージ性の重要さを私たちに教えてくれている。つまり、「伝えたいこと」を言葉だけで伝えるのでは無く、韻を踏み、リズミカルにすることでより相手に伝わりやすくする。ラップの語源は、トントン・コツコツという擬音を指すものだが転じて「心に響くお喋り」がラップミュージックの原点となった。ひるがえって日本の若者たち同士ではラップが単なるコトバ遊びの音楽では無く、コツコツと相手の「心に響くお喋りミュージック」に果たして成り得ているのだろうか、とふと思った。