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ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

アカデミー賞サムライアニメに負けてしまった「君の名は」。

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日本で大ヒットしたアニメ「君の名は」が、当然米国のアカデミー賞にノミネートされるだろうと思った日本人は多かったはずだ。しかし、先月末に発表されたアカデミー賞候補作品に「君の名は」の名前は無かった。代わりに長編アニメーション作品部門にノミネートされたのはアメリカ人の手で制作された日本を舞台にしたアニメ映画「KUBO and Two Strings」だったことは日本のアニメ映画ファンにとっては何とも皮肉な出来事だった。しかもそのストーリーは日本の昔話「桃太郎」を下敷きにしたような冒険活劇アニメーション映画なのだ。主人公の少年KUBOが偉大な侍だった父の死の真相を突き止めるべく、家族の結束のためにそして英雄としての自分の務めを果たすために悪との戦いを繰り広げるというサムライ活劇だ。「何とまあ古臭いパターンのこんなアニメ作品がアカデミー賞候補だなんて」と日本人は歯ぎしりする思いでいるが、米国アカデミーがアニメ作品に求めているのは相も変わらずこうした「冒険」の世界であり、主人公の「勇気」なのだ。つまり大人向けに作られたアニメ「君の名は」はアカデミー賞の審査員には理解されにくく、親子で楽しめる日本風の侍アニメ「KUBO」にこそアニメ本来の良さを感じてしまったという訳だ。日本のアニメ作品が本来親子で楽しめた日本アニメの元祖である手塚治が描いた世界からしだいに遠ざかり、大人向けのアニメ映画の方向へ向かってきているのはどういう訳なんだろう、と今回のアカデミー賞のノミネート作品を眺めながら、ふと考えさせられた。