ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

国有地払下げで9億円トクした男から学んだこと。

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10億円の評価がある国有地をたったの1億円で入手できる方法がある。大阪の幼稚園経営者がその購入のノウハウを連日のマスコミ報道を通じていま公開してくれている。4年前の2013年に国有地を所轄する近畿財務局にこの幼稚園経営者が豊中市にある国有地を買い取って「安倍晋三記念小学校を建てたい」と打診する。その2年後の2015年にこの経営者と近畿財務局が国有地の賃貸契約を結び小学校建設が開始されるが地下に汚染物があったため幼稚園側が汚染物を除去。昨年2016年4月に除去費用として国から1億3176万円を受け取り、さらに「地下にはさらに大量のゴミが埋まっている」と言い「この土地を安く買いたい」と近畿財務局へ申し入れする。国の側は近畿財務局と大阪航空局が売却価格を算定して大量のゴミの撤去費用を8億円と算定し結果的に土地の相場価格の10億円弱からこの金額を引いた1億3400万円で去年6月に幼稚園経営者に売り渡してしまった。この一連の取引を巡って安倍首相夫妻や他の政治家が背後にいるのではないかと国会で騒がれているわけだが、ことの真偽は会計検査院や国会がこれから追及するだろう。それより注目したいのが市井の幼稚園経営者が10億円の国有地をたった1億円でしかも短期間で手に入れられたその手法についてである。つまり財務局の役人たちは政治権力者の名をチラつかされると何でも言いなりになるという点に注目したい。国有地を安く手に入れるにはこの幼稚園経営者のやり方を真似れば良いのだ。実際につながりがあるかどうかは関係なく「安倍晋三老人ホームや安倍晋三スポーツ会館を建てたいので国有地を安く譲れ」と財務局の担当者に自分の背後に政治家が付いている風に装えば、小役人は恐れをなしてタダ同然で土地が手に入る、という事実を今回の騒動でよく理解できたのである。