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ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

たった1日で形成を逆転した稀勢の里。サムライ魂ここに有り。

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大相撲春場所は、新横綱稀勢の里が12戦全勝で迎えた13日目に横綱日馬富士との対戦で左肩を負傷した時点で、誰もが新横綱としての初優勝は潰え去ったと思った。なぜなら、稀勢の里は左四つを得意とする力士で大きな体を生かした左四つの相撲でこれまで白星を重ねてきたのにその左肩を負傷してしまったのだから残る2日間で横綱と優勝に最も近い13勝の大関の二人に連続して勝てるわけが無いと誰しもが思ったのだ。翌日の14日目の横綱鶴竜戦に大怪我した左肩をテーピングして強行出場した稀勢の里は立ち合いすぐに押し込まれわずか2秒で完敗した。しかし残された1日の千秋楽に奇跡のドラマが待っていた。1差で追う大関照ノ富士と対戦して大逆転の勝利をおさめたのだ。稀勢の里は先ず負傷した左では無く右からの突き落としで勝利し照ノ富士に13勝2敗で並び優勝決定戦へと持ち込んだ。決定戦では稀勢の里が右からの小手投げで照ノ富士を破り、この連勝によって奇跡としか思えない逆転優勝を成し遂げたのである。左おっつけの立ち合いからパワーを発揮する左の寄りで無双の強さを発揮する稀勢の里が、照ノ富士との2度の対戦では、怪我をした左肩をかばいながら右からの攻めで勝利したことは実にドラマチックな勝ち方だったといえるだろう。優勝インタビューで稀勢の里は新横綱としての15日間を振り返って「何か見えない力をとても感じた」と言い、「今日の千秋楽も見えない力が出た」と述べた。稀勢の里が感じていた「見えない力」とは日本人の心に潜む「サムライ魂」なのかも知れない。逆転ドラマに登場した日馬富士鶴竜照ノ富士はすべてモンゴル力士。現在のモンゴル勢力士優勢の相撲界にあって稀勢の里が、本物のサムライ魂を見せてくれる横綱へとこれからさらに進化してゆくのか楽しみだ。