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ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

感動だけでイイのか。稀勢の里とセンバツ三浦投手の劇的な勝利。

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怪我を押して奇跡の優勝を遂げた横綱稀勢の里フィーバーが冷めない中、春の選抜高校野球でも肩を酷使しながら勝利したヒーローが現れた。福岡大大濠高校の三浦投手である。彼は2日前に滋賀学園と対戦し延長15回を一人で投げ抜き中1日で引き分け再試合に再び登板して完投勝利を挙げたのだ。最初の試合で196球、再試合では130球、合計で326球をたった一人で投げ抜いたそのタフネスぶりは凄いとしか言いようがない。稀勢の里といい三浦投手といい確かに見る側に熱い感動をくれたことは確かだが、常識を超えたそのパフォーマンスが後々どんな悪影響を体にもたらすのかが心配になってくる。思い返せば2001年の大相撲5月場所で13日まで全勝だった横綱貴乃花が右ひざ半月板を損傷しながら強行出場して結びの一番と優勝決定戦と連続勝利して稀勢の里と同様の奇跡の優勝を果たしながら、その後の7場所を全休し、このときの怪我がもとで引退したという暗い歴史がある。センバツの三浦投手の中1日の連投も球数制限のあるアメリカでは恐らく考えられない話だろう。スポーツの世界は年々進化はしているのだろうが、わが国には体の状態を犠牲にしてでも試合に勝つという日本特有の「スポーツ根性物語」が旧態依然としてモテ囃され続けているのも事実だろう。相撲にせよ野球にせよカラダが第一の資本であるスポーツの世界では、やはり精神論よりもカラダそのものの「リスク管理」の方を優先させてこそ息の永い力士生活や投手生活が送れることは間違い無い。とはいえ、傷ついた体に鞭打って悲壮な想いで闘うアスリートの姿についつい感動を憶えてしまう多くの日本人の一人でもある矛盾した自分が居ることも確かな現実なのである(笑)