ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

森友学園・加計学園のソンタクの主役はズル賢い兎。

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あれほど大騒ぎした森友学園への国有地の格安払下げ騒動、月日が経てば主役を演じていた森友学園が破産してしまうと言う思わぬ方向へと騒動は展開して行き、流行語大賞の候補になるであろう「忖度」が実際にあったかどうかはうやむやなままで終結しそうな気配である。そして次に登場してきたのが岡山の加計学園獣医学部新設計画をめぐってやはり同じように「忖度」があったのかどうかがいまマスコミで騒ぎになっている。今回の主役を演じたのは元文部次官だった前川氏だ。加計学園獣医学部新設について内閣府の「総理のご意向」という文書が存在したために文科省が「忖度」して学部新設を認可しようとしたのだと記者会見を開いて暴露したのだ。しかし、前川元事務次官の言う「忖度」を内閣府が指示したと言う肝心の文書は今のところ存在したことすらあいまいなままだ。十分な証拠書類が無いままでは国会でもマスコミでも「忖度」があったかどうかを追及する術がない。森友学園と言い加計学園と言い、騒動の発端は背後に安倍総理の存在があるという推理から生まれたものだが、安倍総理の「忖度」は、2つの学園騒動いずれでもにいまだに明確な証拠は見つかっていないのだ。「忖度」とは、昔の封建社会の時代に、家の主が咳払いをしただけで、主の意向を汲み取り家人が気を利かせて動くさま、に似ている。主が「咳払い」をしたかどうかを後になって証明することはかなりの難題だ。そう言えば「忖度」の語源は中国最古の詩集「詩経」の中にある。「忖度」のくだりを読むと「他人に邪悪な心有れば私はこれを忖度する(推し量る)。行動的で狡賢い兎は犬にあって捕えられてしまう」とある。2つの学園騒動で「忖度」の咳ばらいをした狡賢い兎はいつになったら捕えられる日がくるのだろうか。