ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

全仏3回戦、錦織圭を生中継しなかったテレ東のコソクな視聴率作戦。

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グランドスラム全仏オープンで、肩の故障を気にしながらも錦織圭の健闘が続いている。しかし、3回戦はマスコミが因縁の日韓の戦いと煽り立てた韓国の新鋭チョン・ヒョン選手とのゲームだった。第1セット・第2セットを順当に奪った錦織だが勝利目前であった第3セットをタイブレークの末に落とし、さらに第4ゲームはチョン選手にいきなり3ゲームを連取されると言う思わぬ展開、格下相手にイラ立ちを抑えきれない錦織はラケットを押し曲げ放り投げて審判から注意される始末、この状況で腰の不安が出たのかシャツの背中をまくりあげて治療のためにベンチを離れる。途端に降り出した幸運としか言いようのない激しい雨で試合は翌日に持ち越されることになった。日本のファンはこれだけの試合展開を見せられて、中断された試合の再開シーンは、当然独占中継するテレビ東京が生中継すると思っただろう。ところが、流石は三流テレビ局、試合が再開された翌日の午後6時にチャンネルを捻ってみるとドイツの卓球大会の中継の真っ最中である。日本の錦織ファンの多くはあきれかえり、仕方なくネットの速報で、再開後にようやく錦織が辛勝できたのを知ったのだが、これだけの緊迫した錦織の3回戦の勝利の場面を生中継しなかったテレビ東京の意図とは何なのだろうか?それは視聴率稼ぎと言う姑息な戦略なのだ。全仏オープンの独占中継権を握っているのだから放映時間は別に生中継する必要はない、卓球で視聴率を稼いだあとに録画放送すればさらに視聴率を上乗せできるのだから。こう考えてテニスファンが望むライブ中継はしないという視聴者をないがしろにした番組放送となったのである。スポーツ中継の魅力は、目の前で刻々と変化してゆくナマの白熱した試合展開に熱中できること、というライブ中継の醍醐味をテレビ東京のスタッフ達にはどうやら理解ができていないようだ。