ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

知ってました?「テロ等準備罪」が成立してもサリンのテロは防げない。

 

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いま国会で問題になっている「テロ等準備罪」の法案が個人のプライバシー侵害に及ぶ危険性が指摘されているが、弁護士の橋下徹氏がテレビの番組でこの法律がいわゆるヌケ穴だらけの「ザル法」であることを指摘した。日本におけるテロ事件として多くの死傷者を出した「オウム真理教による地下鉄サリン事件」はこの法律が国会で通ったとしても防げないというのだ。この番組の中で「いやサリン事件は防げる」と主張する評論家に橋下弁護士が「どうやって防げるのか具体的に説明して欲しい」と尋ねると、その評論家が「事件を起こす前の準備段階で犯罪計画者らの共謀内容を通信傍受すれば防ぐことが簡単に出来る筈だ」と述べたのに対して橋下弁護士は「現在の法律では通信の傍受は出来ない事をご存知ですか」と問い返しその評論家が言葉に詰まりうろたえたシーンは実に滑稽そのものだった。続けて橋下氏は「法務大臣はテロ等準備罪と通信傍受法改正をセットで行わないと国会で答弁したが、これをやらなければテロ等準備罪だけが成立してもサリン事件を事前に防ぐことは出来ない」と述べたのである。いま政界から身を引いてタレントとしてのテレビ出演であるが、橋下弁護士のこの「ザル法」であるという指摘は法律に照らした上での的を射た鋭い意見である。国会でもマスコミでもテロ等準備罪が抱えるこうした「矛盾点」はないがしろにされたまま、この「法案」は数を頼りにした自民党政権によってまさに粛々と国会で可決されようとしているのだ。