ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「富士山をどう動かしますか?」ビル・ゲイツの面接試験の正解は?

f:id:gunjix:20170611122420j:plain

マイクロソフト社の入社試験は学力テストでは無くパズルを解くような試験問題が出されることで有名だ。ある日本人の面接試験でビル・ゲイツは「富士山をうごかすのに時間がどれだけかかるか?日本人の君ならわかるだろう」と質問したと言う。この突飛な質問にどう答えれば正解になるのだろうか?誰しもが戸惑ってしまう質問だがマイクロソフト社が要求する正解とは「富士山のすべての土をトラックを使って別の場所へ移動する」という事だと言う。つまり、入社試験の受験者が「富士山を動かす(移動する)ために必要な土の分量やトラックの台数を推定できる計算式をどうやって構築することができるか」で合否を判定するのだという。しかし、この「トラックで土を移動する」ことが正解だと言うマイクロソフト社の判定基準に対して様々な異論が湧き起こった。「土を移動するだけの話で富士山のまるごと移動では無いではないか」「富士山の位置は頂上の標石の位置で決まっている。この標石を1m移動するだけで富士山は動いたことになる」など、へ理屈やトンチ紛いの正解がいくつも出てきたのだ。では、そもそもビル・ゲイツの出題の仕方が間違っているのだろうか。答えは「ノー」である。マイクロソフト社はシステム開発やソフト開発に独創的な能力を持った人材を求めている。この設問の手法は理工学を学んでる人には常識とされている「フェルミ(概算)推定」(捉えどころの無い量のものをいくつかの手がかりをもとに推論し短時間で概算して答えを出す)能力を計るものだと言う。したがって屁理屈やトンチによる答えでは不正解ということになってしまう。やはり、マイクロソフト入社の敷居は我々の想像以上にかなり高いところにあるようだ。