ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「他人のワザを盗んだ」と言うビートルズ作曲の真相。

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多くの歴史的な名曲を生んだビートルズポール・マッカートニーは、自分達が多くのヒット曲を生み出した理由について「僕たちは他人の技を盗んだ。昔のレコードを聴いて盗まなければ、その後の僕たちは存在してなかった」と明快に言い切ったエピソードはあまりに有名だ。確かにヒット曲の数々を聞いているとどこかで聞いたようなイントロだったり、サビの部分があったりするのは良くある事だ。世の中に存在する楽曲は数十万ひょっとすれば億の単位ですでに存在しているのだから、いわゆる「パクリ」と思える曲が存在することは別段不思議な事では無いのかもしれない。先月、AI(人工知能)で作曲するMagenta(マゼンタ)がGoogleから発表され近い将来にAIによる作曲サービスを開始するという。人工知能に音符やトーンやコードをプログラミングし誰でも簡単に作曲が出来てしまうという夢のマシンの登場だ。とくにマゼンタは既成の曲のアレンジは得意で、ポールマッカトニーのように上手に古い曲をパクる(アレンジする?)ことでヒット曲を生み出せるかもしれないのだ。しかしその前に大きな問題点が立ちはだかる。マゼンタで作り出した音楽が聴く人の感情を揺り動かさない限り、ヒット曲には成り得ないという問題だ。「時代の精神を理解したうえで人々の求める音楽スタイルをいかに創造できるかどうかが一番重要なポイントだ」とマゼンタの開発者も語っている。人工知能による作曲は「作曲者を補完するだけで作曲者にとって代わるものでは無い」とも開発者は述べている。幾ら人工知能を駆使しても、多くの人々の心を揺り動かしてきたポールマッカ―トニーのような素晴らしい楽曲を量産することは不可能という話にどうやら落ち着くようだ。