ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「自民党をヒールにすれば勝てる」小池都知事のしたたかな戦略。

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案の定だが東京都議会議員選挙で小池都知事が率いる「都民ファースト」が議会で第一党となる圧勝を収めた。小池知事を支持する公明党の議員数を含めると過半数を超えて議会運営の主導権まで握ることになる。小池都知事の率いる「都民ファースト」の圧倒的な勝利の理由は実に明快だ。小池流の「主流派である自民党をヒール(悪役)にする」実にかしこい選挙戦略が当たったのだ。昨年の都知事出馬の際も自民党の反対を押し切って出馬し自民党推薦候補を相手にぶっちぎりで小池女史は勝利できた。都知事就任後には、自民党議員の都議会幹部を「都議会のドン」あるいは「頭の黒いネズミ」などとヒール(悪役)扱いをして失脚へと追い込んだ。そして今回の選挙でも小池女史率いる都民ファーストの前に自民党は過去最低の議席数をさらに下回る惨敗を喫したのだ。彼女の頭の中では「自民党を敵にすれば勝てる」という確信がきっと芽生えているに違いない。「都民ファースト」を叫ぶことで正義感に燃える都民の支持を得た勢いをかって次は「国民ファースト」と叫んで安倍政権と戦えば再び小池女史は正義感溢れる国民の支持を集め大きく勝利するだろう。東京都議選で敗北した自民党は次の国政選挙でも同じように敗北するという過去のデータがある。小池女史はこのデータについて先刻承知している筈だ。折りしも森友・加計の学園シリーズ問題や閣僚の失言など安倍自民党には逆風が吹きまくっている。いよいよ「頭が緑色のネズミ」の出番が国政選挙の舞台でも実現するのかも知れない成り行きだ。