世界中の国々で一斉に開催されたアマゾンプライムデーが今週終了したのを受けて米国アマゾンが国別の売上トップ商品を発表した。日本はプロティン飲料のザバスと養老天然水、アメリカは電気圧力鍋と遺伝子検査キット、イギリスはWiFiプラグとソニープレイステーション、スペインはフラッシュメモリーとスマートフォン、メキシコはライト二ングコネクタとニンテンドースイッチ、イタリアは食器用洗剤とエスプレッソマシン、ドイツはプレイステーションプラスとソーダストリーム、フランスはプレイステーションプラスとブルーレイ、インドはスマートフォンとハードディスクドライブなどとなっている。この結果を見て興味深いのは、相変わらずメイドインジャパンがワールドワイドで人気が高い製品である事がよくわかった事と日本のアマゾン会員は他の国々の人々が買いたがるさまざまなハード商品よりも健康飲料への嗜好が高いということだ。昔の日本では3種の神器と称して欲しくても買えない憧れの電気製品というものがどこの家庭にも必ずあったものだが、モノ余りの国ニッポンではモノ嗜好よりもヘルスケア嗜好の時代へと進化して来ていることの証左なのかもしれない。「衣食足りて礼節を知る」という言葉があるけれど、日本人はモノはすでに十分に足りている、いま欲しいのは自分のカラダの健康維持であるというあたらしい時代の到来を、今回の国別の売れたモノの比較を眺めながら感じた次第である。