ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

チェ・ゲバラと共に革命を戦ったラストサムライが実在した。

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若者にとっての永遠のヒーローである革命戦士チェ・ゲバラキューバ革命を成し遂げた後にボリビア革命の道半ばで戦死してから来年で50年。これを記念して日本とキューバ合作の映画「エルンスト」の制作が始まった。この映画の主人公はチェ・ゲバラボリビア革命を共に戦った日系ボリビア人の医師フレディ・マエムラという実在した人物である。鹿児島出身の父親前村純吉とボリビア人の母との間に生まれた日系2世のフレディ・マエムラは小学校時代、病気になっても医師に診せることもできない子供たちの姿を見て医師になる事を決意、17歳の時には市長の汚職を告発して投獄されてもいる。高校を卒業するとキューバの首都ハバナにある医科大学に進学、ファーストネームがゲバラと同じエルンストそして職業も同じく医師、チェ・ゲバラとの運命的な出会いがここにあったのである。ゲバラカストロ首相と袂を分かちキューバ政府の大臣の身分も捨ててボリビアに渡り革命のためのゲリラ闘争を始めるとマエムラもこれに参加、政府軍とのジャングルでの勇敢な戦いぶりを見てゲバラは「犠牲と情熱の2重の証明がある男」とマエムラを髙く評価したと言う。しかし、渡河の最中に政府軍の待ち伏せ攻撃に遭いマエムラは捕虜となり死んだ仲間の身元を教えるよう政府軍に責められ腕を折られてもなおこれを断固として拒否したため銃殺されてしまう。マエムラは「神の名において死に向かう」と叫んで絶命したと言う。ゲバラが戦死する約1か月前の出来事だった。仲間を庇い最後まで口を割らなかったマエムラは、まさに「ラストサムライ」と呼ぶにふさわしい日本人の血を引く革命戦士だったのだ。この映画が完成したらぜひマエムラの雄姿を見てみたい。