ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

清原超え6本塁打の広陵中村は花咲須永にウラをかかれた。

f:id:gunjix:20170824101206j:plain

夏の甲子園を久々に沸かせたスラッガー広陵高校の捕手中村奨成選手。32年前にPL学園の清原選手が記録した1大会5本塁打を越えて6本塁打を打ってこれまでのホームラン大会記録を塗り替え大きな話題となった。しかし、決勝戦では多くのファンが期待する中、ホームランどころか今大会で初めての2三振とその強打が嘘のように封じられる結果となった。その原因は何だったのか。埼玉県初の全国優勝を果たした花咲徳栄高校の捕手須永君が試合後に語っている。「ビデオを観ても(中村選手)の弱点は見つからなかった。試合の中で探るうちに緩急に弱いと感じた」須永捕手は緩い変化球に中村捕手の腰が早く開くのを見て取り緩急に弱いのを見つけたのだと言う。この弱点を見つけたところから須永君は三振を取るための配球を組み立てて行く。本塁打を打たれやすい直球勝負を避けて変化球主体の配球に変えたのだ。その結果、スラッガー広陵・中村選手は本塁打はおろか2三振を喫する破目になったという訳だ。須永捕手と中村捕手同じ捕手同士の心理的な探り合い、直球を捨て変化球主体に配球を変えた須永捕手、打席に立った中村捕手はその配球を変えたことに気付かなかったことで明暗が分かれたのだ。しかし、広陵・中村捕手は久々に登場した日本の野球界にとっての逸材である事は間違いないだろう。安定した下半身からスイングし、ヘッドスピードが速く広角にも打てる、足を上げても体の軸がブレ無い、姿勢が良いのでどのコースにも対応できる、と口々にプロのスカウトが誉めそやすその打棒、今からプロでの活躍が楽しみな「逸材」であることは間違いないだろう。