ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ビンタ事件、日野皓正氏のあきれた「居直り記者会見」。

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世界的に有名なジャズトランぺッター日野皓正氏が指導した子供たちによるジャズの演奏会。ドラムを担当していた中学生の度を越したわがままな振舞いに腹を立てた日野氏が大勢の聴衆の前で演奏を中断し往復ビンタをくらわした映像がYouTubeに流れて大きな騒ぎになった。日野氏が著名人であり73歳にもなる年齢から「大人げない」という反響がほとんどであった。一連のマスコミ報道を見ても、事件を起こした中学生については被害者としての扱いであり加害者の日野氏だけを糾弾することに終始していた感は否めない。そんな中、渦中の日野氏が事件についての釈明会見を行った。日野氏と中学生は父親と息子のような関係であり、あの場面では「ヤツの心を直そうと思った。これからもやるよ」と宣言、「ビンタしたことは行き過ぎでそれは謝る、でも(ビンタが)必要なこともあるんだよ」と主張し、指導者として演奏を中断し、他の演奏者や観客に迷惑をかけたことへの謝罪は一切なかった。あげくに詰め掛けた報道陣に対して「アナタたちは俺をいじめてるけど本当は彼(中学生)をイジメてるんだよ。お前らが騒ぐほどヤツは(この件を)忘れられずに苦しむことになるんだ」と語気荒く言い放ったのだ。父親と息子の関係というならまさに「この父親にしてこの子あり」という日野氏のこの記者会見の発言内容には驚かされた。つまり、内輪でするべき親子喧嘩を大勢の楽団員と観客の面前でして何が悪い、とも受け取れる日野氏のこの主張には首を傾げざるを得ないだろう。この騒動に巻き込まれ演奏を中断されていた他の中学生の楽団員39名は何を思っただろうか。楽団を指導してきた日野氏は、73歳にしてそのことを解っていない。