ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

人種偏見を打ち破ったモンゴロイド「桐生祥秀」の9秒台の快挙。

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陸上の花形競技である100m競技で、日本人初の9秒台の記録を出した桐生祥秀選手。その走りは「日本人」としてどれだけ価値のある偉業であったかを検証してみよう。先ず、アジア全体で9秒台の記録をこれまで持っていたのは中国の蘇選手の9.99秒だが桐生選手はこの記録を塗り替えアジアNO.1を手にすることになった。昨年のリオ・オリンピックの100m決勝の入賞者は黒人系の選手が独占したがコートジボワールの黒人選手が9.96秒で桐生選手の9.98秒に近いタイムで6位に入賞している。7位以下は10秒台のタイムだった。つまり今回記録したタイムで東京オリンピックを桐生選手が走れればアジア人種として初の100m競技での入賞も夢ではなくなるだろう。この地球上で100mを9秒台で走れる選手は全ての人類を併せても過去わずか100人程度に過ぎない。現在の所、黒人の選手以外で100mを9秒台で走った選手はたった3人しかいないという。白人とアボリジニの混血のオーストラリアの選手とフランスの白人の選手、そして中国の蘇選手である。今回桐生選手が成し遂げた9.98秒の記録は、短距離走には向かないとされていた脚の短いアジア人種(モンゴロイド)としての100m記録を新たに塗り替えた事におおきな意味がある。桐生選手はまだ21歳の大学生である。30歳で今季限りの引退を発表したウサイン・ボルト選手より10歳も若い桐生選手が3年後の東京オリンピックでアジア人初のメダルを手にすることも夢では無いだろう。今回の快挙は、日本及びアジア人種にとってまさにアッパレな記録であることは間違いない。