ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「彼のパンチは情け容赦なかった」棄権した相手が井上尚弥に脱帽。

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WBOスーパーフライ級チャンピオン井上尚弥のアメリカでの初防衛戦。アメリカでも注目が集まりハードパンチャーであるのに童顔であることが話題を呼んだ24歳のモンスターこと井上選手は初回から積極的に攻め込み、かってダウンしたことが無いという挑戦者ニエベス選手はガードを髙く上げて防戦一方の展開となった。しかし、井上選手はその硬いガードの下へねじ込むようにパンチを繰り出し5回には強烈なボディでダウンを奪ってニエベスの戦意が消失。6回終了時点でニエベスが棄権して決着が付いた。アメリカのボクシング専門誌「リング」は、「井上は間違いなくボクシング界屈指のボディパンチャーだろう。ニエベスとの一戦もこうした要素が結実した結果だ」と称賛、敗れたニエベス選手は「彼は力強くて俊敏だった。同じコンビネーションを続けてきてとどまることが無かった」「情け容赦が無かった」と防戦一方だった試合の敗戦の弁を語っている。この試合を観戦していた元チャンプの西岡氏は、ガードの下の拳1つほどの僅かな隙間にすくいあげるようにパンチを喰いこませダウンを奪った井上選手の芸術的なパンチはハードパンチャーとして名高い世界ミドル級の王者ゴロフキンと同じテクニックだ、と舌を巻いた。また、米国初デビューの防衛戦であったのに、肝心のチャンピオンベルトを日本に置き忘れていたほどに今回の防衛戦では井上尚弥にこころの余裕があったことも勝利を引き寄せた一因だったかもしれない。