ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

明石家さんまの語る「地上波テレビは苦しい」はホンマかいな?

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世界最大のネットテレビ「NETFLIX」のCMにTVタレント明石家さんまが出演した映像をご覧になっただろうか。インタビューに答えると言う形で「NETFLIXのCM(に出演)してるのは微妙。気持ち的には整理ついとらんかも」「お金払って見るテレビがこれだけ増えてきて俺たちがやっている地上波が苦しくなってきているのも事実なんで」地上波のテレビで育ってきた人間として「ライバルやからなホンマは」といつものようなコメディアンらしからぬ真顔でネットテレビのCM出演について言い訳をするという一風変わったカタチのCMだ。さらに「NETFLIX」と共同で制作している自身の企画ドラマについて「正直言うと民放さんより高い製作費を出していただいて、自由にできるし、民放にこの企画を出していたらどうやったやろうかと思う感じ」とも述べている。テレビの現場に居て好不況の空気を直接肌で感じているさんまが、「地上波が苦しくなってきている」と感じるのはきわめて現実味を帯びている。民放各局のCM収入はこの10年横バイのままだし、若者のテレビ離れによって視聴率も低迷したままだ。そういえば今年5月にインターネットテレビ「AbemaTV」が企画放送した「元世界チャンピオン亀田興毅に勝ったら1000万円」という番組を放映したところアクセス数が1300万を超えてサーバーがダウンするという異常な事件が起こった記憶が甦る。サンマが言うように何かと規制の多い地上波テレビに比べてネットテレビは(番組企画を)自由にできる強みがある。創世記の頃の地上波テレビは、今のネットテレビと同じように元気があった。サンマが言う「地上波が苦しい」現状は、日本でテレビ放送が始まってすでに64年の歳月を経て「地上波テレビの老化現象」が始まっているという事なのかもしれない。