ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

なぜWikipediaは黒字なのに日本人に寄付を強要してくるのか?

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ウェブ上の無料で使える「百科事典」としてとても便利なWikipedia。ひんぱんに利用するが時折、アクセスと同時に日本語で「寄付のお願い」の画面が大きく表示されるのに閉口した経験を持つ人は多いのではないだろうか。確かに無料で使えるウェブ百科事典でありながら一切広告が入らない理由は、利用者の寄付でこのサイト運営がすべて成り立っているためなのだ。しかし、それほどひんぱんに寄付をお願いして来るほどウィキペディアは財政が苦しいのだろうか?とふと疑問を感じる。現在の世界中のウィキペディアの利用者は5億人を超えているというのにそんなに寄付が集まらないのだろうか?ウィキペディアを運営するウィキメディア財団が公表している財務状況を見てみると寄付で集まっている金額は2012-2013年度で4500万ドル(日本円で50億円)だったのが2015-2016年度で約8000万ドル(日本円で約90億円)と大きな伸びを見せている。ウィキメディア財団の収支報告を見ても総資産は約1億ドル(112億円)もあり無借金経営を続けているというのに、あの緊迫した「寄付のお願い」はいったいどういう意味があるのだろうか。その注目点はウィキペディア利用者数の国別ランキングで見ると日本が世界3位(利用者数延べ1億人)の多さである点だ。延べ利用者数の1位は中国の約6億人、2位がアメリカで約2億人、4位インド約8000万人、5位ブラジル約7000万人の順番になっている。これを国別の人口対比で利用率を見直してみると日本が世界1位のウィキペディア利用国になってしまう。ウィキメディア財団が利用者数の多い国に対してひんぱんに「寄付のお願い」をしてくるのは当然と言えば当然の事だろう。それを理解して日本人ユーザーの1人としてたまには少額の寄付(財団は儲かっているので)にお付き合いしてみては如何だろうか。