ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

国は見て見ぬフリ。「自動ブレーキ」は衝突を防げないこと。

f:id:gunjix:20171229224045j:plain

クルマメーカー各社はテレビのコマーシャルで盛んに自動ブレーキの安全性をPRしている。ところが冬のシーズンに向けてJAF日本自動車連盟)が圧雪道と氷結道でクルマの自動ブレーキの実験を行った結果をご存じだろうか。時速10㎞走行と時速30㎞走行でテストした結果、前方の障害物を検知したにもかかわらず時速10㎞の圧雪道では止まれたものの時速10㎞の氷結道、時速30㎞の圧雪道と氷結道ではいずれでも自動ブレーキで止まることが出来ずに障害物に衝突してしまったと言う。雪や氷の道路では自動ブレーキが利かないのは当然だと考えがちだが普通の道路でも自動ブレーキは衝突を防げないことを知らないドライバーがまだまだ多いと言う。JAFが全国約3万人のドライバーに昨年行ったアンケート結果(上記グラフ参照)を見れば約半数に近いドライバーが「自動ブレーキ」は勝手にブレーキをかけてくれる安心な装置だと勘違いしていると言うのだ。その一番の理由はクルマのメーカー各社が自動ブレーキを誤解するような宣伝合戦を行っているためだ。タバコの宣伝やパッケージに「タバコを吸うとガンになります」の表示の様に自動ブレーキのテレビコマーシャルに「自動ブレーキは衝突を回避することは出来ません」とか「自動ブレーキは衝突の危険を知らせるもので衝突を回避できません」など現在の自動ブレーキの性能には限界がある事を表示させるべきだろう。最近よく話題になる自動運転と自動ブレーキを混同してしてしまってる人も多いと聞く。我が国の自動車産業を守りたい政府は、自動ブレーキの「危険性」については見て見ぬふりをしている現状は如何なものだろうか。