ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

90歳の正社員がいる会社。ギネスブックに登録すべきだろう。

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東京・足立区の会社に76歳で入社して現在90歳の正社員が実在することが大きなニュースになった。人生100年時代のニッポンでは90歳で元気に働ける社員が実際にいることには別段驚きを感じないが、90歳という高齢社員を正社員として雇い続けている会社の方にこそ大きな関心が集まっても良さそうなものだ。しかしマスコミは高齢社員の存在のみをクローズアップするばかりで雇っている側の「会社」については詳しい報道をしないのは何か片手落ちな感じが否めない。いくら高齢者が働きたくてもそれを受け入れる会社が存在しなければ働くことは出来ないのが現実なのだから。90歳の正社員が働いている足立区の「横引シャッター」は市川社長(2代目)が社員100名を率いて「横に開くアイデアシャッター」を製造する会社で4つの工場とグループ会社7社を擁している。会社入口のシャッターには「我々の会社をプロジェクトXにでる会社にするぞ」という創業者である先代社長が掲げた企業スローガンが書いてある。創業社長の時代に76歳で入社し現在90歳の正社員平久守さんはシャッターの支持金具を製造する仕事を担当していて「死ぬまで仕事を続けたい」と意気込んでいると言う。片道30分の自転車通勤を続けている平久さんに会社は長く働いて欲しい願いから「雨が降ったら休んでいい」という特例も設けていると言う。創業社長は社員を家族同様に思い続け「働くところが無かったり、天職が見つからない人はぜひ私に会いに来るといい。就職できるよ」と公言するほどつねに他人の心を慮る社長だったと言う。現在90歳の正社員平久さんがあと10年100歳まで働いたとしたら「横引シャッター」は創業社長が願ったプロジェクトXに登場する会社どころか「定年の心配の無い会社」という事がギネスブックに掲載され世界中の注目を集めるに違いない。