LINEやゲーム、ネットサーフィン、ツイッターなどのアプリを使って起きてから寝るまで、食事中やトイレでも四六時中スマホをいじっていなけければなんとなく不安にかられるという人は多いものだ。こうした自分は「ネット中毒」ではないと主張する人々への対策について、中毒の原因をたれ流ししているアップル社が今年になってスマホ中毒と思ってないユーザーに警告する「いくつかの機能を装備することを準備中だ」という声明を出した。スマホの使いすぎを警告するアプリはすでに存在するが、私は違うと思っているスマホ中毒者は、こういうアプリは使わないわけだからアップル社がこうした機能をスマホ自体に組み込むことは画期的と言えるだろう。この中毒防止機能について元グーグルの研究員だったトリスタン・ハリス氏の予測では2つの方法が考えられるという。1つは週に1回どれだけスマホを弄っていたかをユーザーにリポートする。「あなたは週の半分以上をスマホを操作してました。それでいいのでしょうか?」というようにやんわりと警告をする方法だ。2つ目は、現在すでに存在する「使いすぎ警告アラーム」のアプリをより発展させてアラーム通知を3段階に分けて行う、「ヘビーユーザー」「ノーマルユーザー」「ライトユーザー」でそれぞれのレベルの使用時間に達したらユーザーにアラームで警告するという方法だ。実際にはアップルがどういう中毒対策を講じるのかは現時点では不明だが、そもそもスマホ中毒になるのは「孤独感」からくるストレスのせいだと一般的には言われている。であれば、日々の暮らしの中で家族や友人などとのナマの会話時間をもっと増やすとかあらたな趣味の世界を持つとか、スマホの中毒防止機能に頼るよりはるかに効果的な「孤独解消法」が無数にあるはずだ。そう、人間らしい生活を取り戻す「意志」さえあればスマホ中毒からの脱却はアッと言う間ににできると思えるのだが。