ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

ドラマの様にはならない「安楽死」をあきらめた橋田壽賀子さん。

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おしん」や「渡る世間は鬼ばかり」の脚本家橋田壽賀子さんは今年92歳、彼女が「認知症になったり身体が動かなくなったりしたら安楽死したい」と発言して物議を醸して久しい。ところが、最近「安楽死はあきらめました」と発言を変えて同じ老齢世代の彼女のファンは戸惑いを見せているとか。そもそも橋田さんが「安楽死」について考えるようになったのは今から4年前88歳のときだったという。それまでは自分が死ぬなんて思っても見なかったのに(88歳になった)自分の体がしぼんできてることに気がついた。それを見て「ああ、もうすぐ私も死ぬんだな」と実感したのだという。そして、もういよいよ駄目だという時に「お願いです。もう精一杯生きてきたんです。死なせてください」と(橋田さんが)言ったら「はい、いいよ」と楽に死なせてくれる仕組みがあるといいな、「これが私の考えている『安楽死』です」と述べている。先日の池上彰氏とのテレビの対談番組の中で、スイスの老女が安楽死するVTRでベッドに半身を起こしてコップに入った安楽死の薬を飲むシーンを見ていた橋田さんが「こんな風に飲むなんてイヤだ」と声を上げたシーンがあった。その反応ぶりを見る限りどうやら橋田さんはそれほど真剣に「安楽死」を思い詰めてはいないように思われた。口では簡単に「安楽死」と言えるけど現実はそんな生易しいものではない。得意のドラマのシナリオのようにはゆかない現実にふと気づいた橋田さんの「安楽死あきらめました」発言なのかもしれない(笑)