ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「1人で行くのは怖かった」たけしの独立。路頭に迷う「たけし軍団」。

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お笑い界の大御所ビートたけしが3月限りで所属する芸能プロ「北野オフィス」から独立すると発表してから、プロダクションに所属するお笑い芸人「たけし軍団」の面々が大混乱を来しているという。その事でふと思い出されるのが、ビートたけしたけし軍団が30年以上前に引き起こした「フライデー襲撃事件」だ。たけしと愛人のスキャンダル報道への報復として「たけし軍団」が行った出版社への殴り込み事件。当時人気絶頂だった漫才師の故・横山やすしが「抗議なら1人でゆけばエエんや」と仲間を引き連れていったビートたけしの行動を批判したが、事件後の記者会見でビートたけしは「1人で行くのはおっかなかったたから」と正直にその心情を吐露している。そのビートたけしもすでに古希(70歳)を過ぎて軍団のメンバーを養うために働くのが面倒になってきたのはよく分かる。しかし、正直言って彼自身にも「群れていることの安心感」がこの30年間のこころの支えであったことも事実だろう。かなりの手切れ金を北野オフイスに残しての独立だと言うが、軍団のメンバーは師匠と弟子が群れていた「安心感」が無くなることをまず恐れているに違いない。軍団のメンバーに動揺が生まれているのであれば、彼は群れのリーダーであった責任において独立する前に所属メンバーの一人ひとりの心のケアを十分にすべきだったのではないだろうか。フライデー事件の際に故・横山やすしが指摘した「1人で行けばエエんや」と言う言葉に30年後の今になって従うかのように軍団を1人出てゆくビートたけしの行動に、かつて一緒にフライデー襲撃を手伝った軍団の仲間達は「ソレはないよ」ときっと思っているに違いない(笑)