ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

行司アナウンスに耳を貸さなかった女性看護師さんアッパレ。

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女人禁制の相撲の土俵上で倒れた舞鶴市長に懸命の心臓マッサージを行った女性の看護師さん。マスコミは生命第一のこの場面で、「土俵から下りてください」というアナウンスを繰り返した行司やそれを許した相撲協会を一方的に責め立てた。しかし、懸命の心臓マッサージを行っていた当の看護師さんは、こんなアナウンスなどまったく無視し続けて駆けつけてきた救急隊員にマッサージを引き継ぐまで土俵から下りることは無かった。こうした彼女達の懸命な救護活動についての詳細な報道は曖昧なままだ。相撲協会もそして現場に居合わせた観客もしきたりよりも人の命が最優先だということはわかりきっていることだろう。咄嗟の場合にどう対処するのか、が一番に問われる問題だ。その咄嗟の場面で、観客の一部から「女を土俵に上げるな」という野次が飛び、パニック状態になっていた行司は咄嗟の判断で「女性の方は土俵から下りてください」とアナウンスしてしまったという。「咄嗟」の判断で女性看護師さんは土俵に上がり、行司はマイクを握って注意した。この大きな判断の差は「人の命」についての日頃からの考え方の違いなのだろうか。幸い、病院に搬送された市長は、緊急手術でどうやら一命は取り留めたという。行司アナウンスを無視して心臓マッサージを続けていた女性看護師さんは相撲協会からの感謝状の申し出を断ったという。むべなるかな、の結末だ。