ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

わづか数センチ前に詰めた右ストレートで相手を倒した村田諒太。

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WBAミドル級タイトルマッチ、初防衛戦に臨んだ村田諒太選手が8RでTKO勝利をおさめてタイトル防衛に成功した。試合開始当初から村田選手は相手のブランダムラ選手にプレッシャーを掛け続けていたが、試合巧者のブランダムラは小刻みにジャブを出しながらリング内を逃げ回り村田選手は相手のガードをこじ開けられないままの試合展開が続いていた。このままでは村田選手の判定勝利かと思われ始めた8R目、残り20秒を切ったところで村田選手の右ストレートが一閃ブランダム選手のこめかみを捉えると相手はそのままリングに崩れ落ちて戦意を喪失、村田選手がTKO勝利を収めた。一進一退の試合展開の中であの場面で相手が戦意を失うだけの強烈な右ストレートがなぜ決まったのだろうか?試合後のインタビューで村田選手は、試合の中盤で左ジャブのあとに繰り出していた右ストレートの距離が相手から少し離れすぎていることに気付いたのだという。そしてその距離を数センチ前に詰めたことで相手のこめかみにダメージを与えることに成功できた、と述べたのだ。初防衛戦の前のインタビューで村田選手は「良いところを見せようとしてガッーと前に詰めて『あれれ』ということがある。(相手との距離を)無駄に詰めずに自分の距離で戦うつもり」と語っていた。リング上での勝利者インタビューでは「皆さんははよ倒せと思っていたかもしれないけど僕自身もはよ行きたいなと思っていていけなかった」とも語っている。ガードの固過ぎる相手に数センチ距離を詰めることに試合途中でふと気づき、右ストレートを正確に打ち込み倒して見せた村田諒太選手。これからのさらなるタイトル防衛が楽しみだ。