ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

「まだまだ現役」梅沢富美男のコマーシャルに景気回復のヒントがある。

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梅沢富美男がライザップのコマーシャルで「まだまだ現役」と胸を張るシーン。黒柳徹子が梅沢との対談番組の中で「なにが現役なの?」と問うシーンには思わず苦笑させられた。しかし、この「まだまだ現役」というコトバの中には労働力人口の減少で不景気から一向に抜け出せずに居る我が国の「景気回復」への大きなヒントが隠されている。最近よく聞く人生100年時代に日本企業のほとんどは60歳定年をなぜ頑なに守り続けているのだろうか?67歳の梅沢富美男が主張しているように70歳まではバリバリ現役として働きたいというシニア世代を日本の企業はなぜ人手不足の対策要員として利用しないのだろうか。3年前の2015年の総務省統計局による「労働力調査」によると60歳以上の労働力人口(働きたい人)は驚くべきことに1296万人も居て、この人数は年々増加傾向にあるという。60歳以上で年金のみで生活している世帯はいきおい消費に使う金額は緊縮傾向にある。アベノミクスの景気回復が失敗した理由は、団塊の世代の60歳定年によって大量の労働人口が失われお金に余裕のない年金生活者が増えた事を計算に入れてなかったからだ。「まだまだ現役」を続けたい70歳前のシニア世代を労働の現場に再び呼び戻せば、消費に回してくれるお金も年金だけで暮らす今よりも余裕が生まれ世の中全体の景気を押し上げてくれるはずだ。人手不足を外国からの若い労働者で補填しようという短絡的な政策ではフランスやイギリスのように人種差別や宗教問題などのトラブルが起こることは目に見えている。他の国に比べて健康寿命が長く70歳ぐらいまではボケる心配もない我が国の元気過ぎるシニア世代の活用を、梅沢富美男の「まだまだ現役」のコマーシャルから政府は学び取るべきではないのか。