ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

全仏でまたラケット叩きつけ、錦織圭は期待しすぎた自分に腹を立てた。

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全仏オープンでベスト16までの勝ち上がりを見せた錦織選手。ベスト8を掛けた戦いで世界ランク8位のドミニク・ティエムに一方的な試合展開のままで負けてしまった。ティエムの強烈なサーブやパワフルなストロークに文字通り「力負け」したゲーム展開だった。第3セットではティエムの強烈なサーブをリターンしようとした錦織がティエムのパワーに押し込まれてラケットが弾かれ、手から放してしまうというシーンまであった。ゲーム最終となった第4セットでは、ティエムの強烈なサーブに為す術がない錦織がイラ立ち、昨年の全仏オープンでひんしゅくを買った「ラケット叩きつけ」をまた行ったのだ。昨年の全仏でのラケット叩きつけのゲームは辛くも勝利したが今回は「叩きつけ」の効果はまったく無いままに敗退してしまった。試合後のインタビューで錦織は相手に一方的に攻められた第1・第2セットを振り返り「(動けなかった理由は)自分でもよくわからない。緊張してる時と同じで足が動いてくれなかった。自分に期待していただけに悔しい」と語っている。期待していた自分に対してのあまりの不甲斐なさに思わず出た「ラケット叩きつけ」だったらしい。日本のファンの多くも今回は怪我から復活した錦織に「期待していた」だけに今回の4回戦での戦いぶりに落胆した人も多かったに違いない。相手がランキング上位の選手であった事はわかるが、彼本来の「粘り」のあるゲーム展開を7月のウィンブルドンではぜひ見せてくれることを願いたい。