本拠地でのロイヤルズ戦に5勝目を掛けて登板した大谷翔平投手。4回を投げて1失点と何とかゲームを作っていたが、5回のマウンドに上がるとソーシア監督が飛び出し大谷の右手中指の状態を見るなり降板を言い渡した。大谷投手は納得行かない様子でマウンドを降りたが、この監督判断は適切だったと思われる。このまま続投すれば指の皮がさらに柔らかくなり水疱が出来てしまうと次回登板まで時間が掛ってしまうからだ。4月のレッドソックス戦でも同じ中指にマメを作りわずか2回で降板している大谷投手。「マメで降板」を今後も繰り返さないようにするにはどうすればよいのか?マメを作る最大の大敵は湿気だという。これからの暑くなる季節は汗を掻いてさらにマメができやすくなるというから厄介だ。同じくマメの出来やすいライオンズの菊地雄星投手はつねに手指の乾燥を保つために夏場はベンチに戻ったら備えられた扇風機の風に指をあてて乾燥を保つことまでしているという。さらに大谷投手がメジャーに入ってからのピッチングでよく見せる「右手に絶えず息を吹きかける」「中指を舐める」クセは、湿気が大敵の中指にとっては止めたほうが良いクセなのだが、これはメジャーの滑るボール対策のために大谷投手が始めたクセなのだ。事実、昨年から使用球が変わったメジャーリーグでは今年にかけてマメの影響で故障者リスト入りする投手が続出していると言う。これからの湿気の多くなる夏場のシーズン、大谷投手にはさまざまな「湿気対策」によってマメ予防をしながらぜひ2ケタ勝利を掴み取って欲しいものだ。