ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

中国人はロボット、日本人は上品。アインシュタインの「アジア相対性理論」。

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今から96年前、相対性理論で有名な物理学者アインシュタインが記したアジア旅行日記が発見され(上記写真)、カリフォルニア工科大学から出版された。この日記は1922年の10月から翌年の23年3月までの約半年間を掛けてアジアの国々をアインシュタインが歴訪した貴重な記録である。この中でアインシュタインは中国人について「勤勉だが汚くて鈍い、彼らは馬のように働くが理性的に悩んだりしない、まるで人間ではなくロボットのようだ」と評している。この他に訪れたスリランカについても「悪臭がする汚い場所」と表現し「あまり働かず多くを必要としない単純な生活」を送っていると酷評している。その一方で、日本人の印象については「謙虚で上品で非常に魅力的」と表現、「この国の知的欲求は芸術的な欲求に比べると弱いようだ」とも評している。この日記が出版されるや「アインシュタインレイシズム(差別主義者)だ」という批判の書き込みがSNS上に殺到したと言う。いまから1世紀近く前を生きた歴史上の人物であるアインシュタインに対してレイシズムだと声高に叫ぶのはいささかアナクロニズム(時代錯誤)過ぎやしないだろうか。彼は歴史上で傑出した物理学者ではあったが、旅行記に書き記した「アジア見聞録」は、普通の一般人とあまり変わらない論理的ではなく見たままの印象を記している点が興味深い話ではなかろうか。アジア人の見たままを素直に書き留めたその姿勢こそ褒めるべきだろう。とはいえ、褒められた日本人は喜色満面の想いだが、一方で貶された中国人は約1世紀前の印象とはいえども腹に据えかねるのが事実かもしれない(笑)