ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

40億円ポンと寄付したのはこの人。「週刊新潮」が禁を破った。

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今年のはじめ、青森市に20億円、青森県立中央病院に20億円、合計40億円をポンと寄付した謎の人物が居る。ご本人の希望もあって半年以上経った今でも匿名でのマスコミ報道が続いていた。かつて東日本大震災で26億円分の浄水器を被災地の工場に大量発注したオマーンの王族企業が話題になったが、その金額を大きく上回る40億円もの寄付をした人物であるのに、過去に前例のないこれだけ多額の寄付者であるのに、何故かマスコミはニュースの記事として、その人物を追いかけようとしない暗黙のルールを守り続けてきた。本人が匿名希望というのは寄付者の口グセであるがこれだけの美談を実行した本人について寄付を受けた青森県も病院側もダンマリなのはいささか「礼を失する」と思われるのだが。そんな中、「週刊新潮」が40億円を気前よく寄付した人物をすっぱ抜いたのだ。暗黙のルールを破ったこの行為は果たして非難されることなのだろうか。寄付した人物は青森を中心に秋田・岩手など東北3県で72店舗を展開する老舗薬局チェーン丸大サクラヰ薬局の櫻井清社長67歳だという(上記写真)。青森県に寄付した40億円はイオングループに自社の薬局チェーンを売却した金額の一部だそうだ。櫻井社長は「青森県のお客さんに40数年お世話になってきたので(売却を機に)地域にお返ししたいと考えた」「自分のテーマでもある青森県の『短命県返上』と『健康づくり』に役立つ方向で県や市に声がけした」と薬業に携わってきた自らの視点からの寄付の申し出だった事を語っている。40億円という大金を「地域にお返ししたい」という櫻井清氏を、地元青森を隈なく取材して突き止めた「週刊新潮」は非難されるどころか「真実を伝える」というマスコミの使命を十分に果たしたと言えないだろうか。