ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

マンガ美味しんぼで知った日本人の8割は「ニセモノ醤油」を使ってる。

f:id:gunjix:20180727112035j:plain恥ずかしながら、日本の醤油のほとんどが大豆の搾りカスでつくられている事実をマンガの「美味しんぼ」で10年ほど前に知った。醤油は日本の伝統的な調味料で大豆と小麦を使って発酵させて造るモノとばかり思っていた。しかし、実際には第2次世界大戦の開戦前の1940年に大豆の不足によって「大豆の搾りカスで醤油を造る」という国による指導が行われ、その製法は物資不足が続いた戦後にも引き継がれて醤油は「大豆の搾りカスで造る」という方法が現在では当たり前になってしまったのだ。その一方で、地方にある小さな醤油製造会社は、昔からの丸大豆と小麦を使った伝統的な製法を守りながら醤油を造り続け醤油本来の「味」を守り続けている、この点に目をつけたマンガ「美味しんぼ」第3巻第5話で「醤油の神秘」というテーマで醤油製造のほとんどがインチキだと暴露してしまったのだ。これに大手醤油メーカーは「大豆の搾りカスでも美味しい」と反論したが、その後、大手メーカーは大豆本来の美味しい醤油造りに目覚めて「丸大豆醤油」と銘打ったホンモノの醤油も製造販売するようになった。しかし、現在の醤油は相変わらず「大豆の搾りカス」で造った醤油が80%を占め、丸大豆で造った本来の醤油は20%に過ぎない。78年前、国策によって醤油が「大豆の搾りカス」で造られ、その味に慣れきってしまった日本人の舌が伝統の「丸大豆醤油」の味を理解するには「失われた78年の歳月」はあまりにも「長過ぎた空白」と言えるかもしれない。