グランドスラムを初制覇した大坂なおみの日本への凱旋記者会見。NHKも朝のレギュラー番組を変更してのテレビ中継を行った。テレビで見たインタビューの印象は、一言で言えば「日本代表の選手」と言うには無理がある異邦人という感じだった。英語での受け答えにに時折日本語を混ぜるだけの大坂なおみ選手。しかしその印象よりも呆れたのは詰めかけた日本のテレビ局の記者達のあまりにも間抜けな質問だった。「インスタグラムにどんな写真を載せたいか」とか「大事にしている日本語は」などグランドスラムで激しい戦いを勝ち抜いて優勝を勝ち取った選手への質問とは思えないマヌケな質問の繰り返し。案の定、ネット上にはメディア各社の質問のレベルの低さを非難する声で溢れかえった。「日本のマスコミのレベルの低さに恥ずかしくなり大阪選手に申し訳ない気持ちになった」「テニスとは無関係の質問をする記者ばかり」「セリーナとの歴史的な試合に誰も一言も触れなかった」など、なぜテニスの知識のない記者ばかりをこういう席に送り込むのかというテレビ局への批判が集中した。「日本初の快挙」という報道をしたすぐあとにその快挙の理由について当の本人にひとつも質問できなかったテレビ局は揃いも揃ってマヌケと言われても仕方がないだろう。テニスというスポーツを甘く見ている報道各社、こういう土壌から世界と互角に戦えるプロテニスプレイヤーが生まれてくることはあるのだろうか。