ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

母と息子のタトゥーを消し、ステージからも消えた安室奈美恵の生き方。

 

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歌手生活25周年と自身の40歳の誕生日を節目に引退した安室奈美恵さん。彼女の茶髪のロングヘアー、ミニスカート、細い眉、厚底ブーツを真似たアムラーと呼ばれる女の子が大量に生まれる社会現象まで引き起こしたように「平成の歌姫」の名声を欲しいままにしてきたこれまでの歌手人生。その彼女がとうとう不惑の年40歳を迎えてしまった。引退の理由はいろいろと取り沙汰されているけれど、彼女自身の強い意志だったことだけは間違いないだろう。彼女の歌手活動をプロデュースした小室哲哉氏は、初めて会った時の安室奈美恵さんの印象について「シャイな感じだけど(何をしたいか)明確なイメージを一人で用意し、話すことができる子だった」と語っている。自分の人生の未来を明確にイメージできる女性でもある彼女は、人生で最大の悲劇だったと語っている殺人事件で突然命を失った母親の年齢に自分が近づき、最愛のひとり息子も成人した今、あらたな人生のページを明確な意思でたった一人でめくろうとしているように思われる。それを裏付けるように左右の腕に母親と息子の名を入れたタトゥーをすでに消し去り、稼いだお金を独り占めする事もせずに2001年に起こったアメリカ同時多発テロ事件9.11への義援金の寄付以降、スマトラ島沖地震東日本大震災への5,000万円の義援金など次々と多額の寄付をし続けている。彼女のこうした一本筋の通った生き方は、これからも同じ40代の女性たちが真似したくなるようなアムラー現象をもう一度引き起こしてくれるに違いない。とりあえずは「25年間の歌手生活」から去ってゆく彼女に心からの拍手を贈りたい。