ノーネクタイのMy Way

ネクタイを外したら、忙しかった時計の針の回転がゆっくりと回り始めて、草むらの虫の音や夕焼けの美しさ金木犀の香りなどにふと気付かされる人間らしい五感が戻ってきたような感じがします。「人間らしく生きようや人間なのだから」そんな想いを込めてMywayメッセージを日々綴って行こうと思っています。

どこが差別なの?野球解説者がヤンキース田中投手にChinkと発言。

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MLB地区シリーズの対レッドソックス戦で好投したヤンキース田中将大投手、4回裏の制球に苦しんでいた場面でテレビ解説のロン・ダーリング氏が「差別的な表現を使った」とSNS上に批判の声が殺到した。その言葉とはA little chink in the armor for tanaka hereという表現を指すのだが英語に疎い日本人(私)にはどの部分が差別表現なのかさっぱりわからない。このフレーズを直訳すると「田中投手の鎧(よろい)に小さいほころびが出た」という事になるのだろうが、この中でダーリング氏が使ったchink in the armor(よろいのほころび)という古い慣用句に含まれるchink(ほころび)というワードが問題視されたのだ。ほころび=「狭い割れ目」を意味する言葉なのだが昔のアメリカ社会では「狭い割れ目」=中国人の細い目を表わした侮蔑語とされているのだ。つまりchink=「細い眼」をした田中投手がボールコントロールに苦しんでいる状況をダーリング氏が暗に伝えようとしてchink in the armor(よろいのほころび)の慣用句を使ったんだと田中ファンが思い込んでの猛抗議だったのかもしれない。そう言えば昨年ダルビッシュ投手を自分の目尻を指で吊り上げて細い目を表現し「中国野郎」と罵ったとして1ヶ月の出場停止に追い込まれたグリエル選手の一件が思い出される。どうやらアメリカ社会には「細い目」というアジア人にとっての「特長」をあからさまに口に出して言ってはいけないという「青い目」流のマナーが存在しているようだ。しかし日本人を含めアジア人が、欧米人の白人に対して「劣等感」を抱いているのは「細い目」より「背が低い」事の方が一般的では無いだろうか。